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回復依存の邪神様   作者: 災難な鳶
神之章
104/112

ゼノムキラー

アンユとゼノムは、各守護者とゼノムのエネルギーをごちゃ混ぜにした容器に最終的な憑依対象の選抜を行っていた。ゼノムが積極的なのは、興味本位と邪神の監視下でいなければ何を仕出かすのか不安なところもある為だった。「やらかすなら俺がやりたい」迷惑行為万歳の悪ノリである。


「お前の分は、予想通り使用しないんだな」

「【私の弱いし、ただの呪いみたいなもの】」

「それもそうか邪神だもんな」


邪神の加護があってたまるか、それも回復重視な邪神様の加護。そんな加護というか呪いを受けてる第一人者からの感想だ。それに抗うには、抗うことが許されないであろう。足枷を外された途端に自由と思っていたものが絶望に変わる。これが嫁にも施される時が俺にとっての絶望そのものだろう。


「【不知火のベースも他者の思いを糧にしただけだもの…物足りないから補強してみると見事に右腕が呪われたわ】」

「ガスコンロに火薬を入れるなよ」

「【瞬発力だけなら立派なのだけどねぇ】」

「オークゥがその瞬発力に負けるものなのか?」

「なんだ?信用できないのか?」


二人の研究所に負けた本人が登場した。研究所と言っても古いビデオゲームが並ぶゼノムの部屋だが…

オークゥは守護者の中でもガチバトルで最も強い「力」そのものなのだが、そんな彼の疑問を緑髪の小さな怪物は答える。


「不知火の実力は本物だ。その邪神の言う他者というのが厄介なタイプでな、ククラの話を聞けば友人と聞くぞ?」

「ダチ?」

「思いだけで私を越えた。戦闘に感じることは、いや感じて負けたと言える。分析すると弱点が筒抜けとなったんだ。まるでゼノムを知っているかのようにな」

「おい、やっぱシダじゃ」

「【シダじゃないハヤの方だよ】」

「あっ察し」

「【その部分も声に出すのね】」


その名前が出て納得しかなかった。それこそ幼なじみレベルのゼノムキラーにふさわしい者だ。しかし思いだけでは邪神だと対応できないのも頷ける。なんだ…タイプ相性ってそっち?

その相性でなら不知火を討てるのあっち二人だけとなるな…


「おっと、じゃあ今回の憑依対象を見つけたところで相性厳しいぞ」

「【思いだけなら私が注げる。ゼノムも同じくだね、でも足りないかも…】」

「神様の特権だが可能性がゴミっちゃゴミだな」

「【そう、その可能性だよ】」

「可能性?えーっと…」

「【運】」

「PS災難乙でしたー!」

「【神様になっても私の運勢は最弱なのね…】」

「運の悪さが裏目に出てる…コイツ強い…!」


今回のような死亡フラグセルフ建築を邪神は悪運でひっくり返してるイレギュラーをやってみせている。確かに運の悪さだけなら誰も勝てる気がしない、普通だったあの頃なら真っ先に死ぬ実力が裏目に出てヘイトが来ない隠密をやるくらいだ。そりゃそうか勝てる気がしない!


「【絞り尽くされようとアスモさんにお願いしたところ運の悪さが何をやっても裏目に出てるの…】」

「おい今なんて…」

「【大丈夫だよ、そんなガチじゃないから】」

「で、どうなった?」

「【アスモさんが危うく呪われるところだったわ…コンビネーションアタックが封印されてしまうのは私も望まない】」

「今すぐ望め…楽にしてやる…」


詳細を聞くとアスモが邪神と思っていた対象がダミーだった。最初は人形にされた英雄候補だと思っていたが、そうじゃないらしい。ガチで見失って貪る狂犬と化して世に放たれかけた。シュアの緊急処置で何事も無く終わったのだが、邪神が出迎える頃にはアスモが恐れ逃げる結果。


「何度も警告はしたんだがな…」

「最後まで止めてやれよ、直接吸ったら終わってたぞ」

「確かに、ゼノム本人が嫁を殺めることになっていたな」

「それも悪運が俺らの幸運になってるな」

「本当に理解に苦しむぞ邪神とやら」

「【そんな先天が想起イデアを苦しめたわ…私がそれを引き継ぐの】」

「まあアレの発動が無いだけ俺らは満足だったりするな」

「アレとは何だ?イデア?」

「オークゥと一番相性悪いから触れない方が良いぞ…俺も正直、意味分かってない」


絶対的アブソリュート想起イデアとかいう邪神の奥の手…

というと誤解が生まれる誰にも影響されない謎のサイコロが唐突にコロコロと降りマジで終わる。サイコロに例えるのは邪神の素質である狂った悪運、評して災難がそれらをねじ曲げる。それが他者の干渉によるものでは無い独自のものになるとかならないとか…

根本的に誘発を妨害しているのが「独自」という部分にあるともいう。自発になるという結果が最終的に絶対的アブソリュート想起イデアの条件を満たさないんだとか、俺には全く意味不明だ。


「【この悩んでる時間…心地良いわ…】」

「できれば吹っ飛ばないで悩み続けてください」

「【他力本願?それも良いわね~今の進歩も正に他力本願ね!】」

「よし!」


邪神はゼノムの毒に蝕まれ続けた。それが邪神であり続ける条件、ゼノムの敗北回避であり邪神の敗北であった。


「黒は本来なら勝ちなのか…」

「【何か言った?】」

「いや、改善と最速ルートを考えているだけだ」

「【黒は選ばれなかったのよ、ただそれだけ】」

「そうか…意味不明だ」


ゼノムの中で何かが引っ掛かり始めた。

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