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回復依存の邪神様   作者: 災難な鳶
回之章
10/112

笑う門にはカルチャーショック

世界崩壊について:勇者アース=マテラの仲間であるプリーストのアンユと魔王ラマンが接触したことにより発生したと推測されている。本来、出会ってはいけない両者が接触どころか、ぶつかり合ったためだとも言われている。闇の化身がラマンなら光の化身がアンユだったと考えられている。両者がぶつかり合った結果、世界の崩壊が始まった。だが、その一部は異世界に転移していた。その一部とされるのがラマンとアンユが認識していた範囲に限られていることが判明した。異世界との強引な転移と結合により空間に穴が空いている部分もある。人類は、その穴を無の隙間と呼んでいる。あるいは、地獄の門、奈落の底など呼び方は様々である。その隙間に落ちることは、死ぬことのない永遠の無を過ごすことになる。新種の神ドゥバレン=レイが、この隙間を認識すると再び世界が崩壊するとまで言われている。永遠の無を複製し補食した時に待っているのは、もちろん無である。ドゥバレン=レイは、無を知らない…だからこそ求める。無とは、何かを追い求める。それが世界を崩壊させるトリガーだと最高神は語る。そんなことは、ドゥバレン=レイは、知らない。その能力を共有し同じ事が可能なアンユとラマンも知るはずがない。ただ、これだけは言える。アンユの強い意思がそれを抑制していると、無意識が生み出したアンユのスキルが世界を守り続けている。またラマンとアンユが、ぶつかり合い転生したことがドゥバレン=レイ誕生のトリガーだとも言われている。この仮説は、転生し生まれた時間にドゥバレン=レイ誕生とのタイムラグがあることから怪しいところでもある。

「やはりここが一番、魔力が強い…」


アンユとルデンのいる建物の前にまでマジュートス達は、来ていた。


「ですが、変ですねぇ…邪神がこの中にいるというのに周囲の人々は、誰一人避難していませんでした。通りすがりの勇者が一撃で倒した等とも言ってました。」


イジューサスが首を傾げる。

あまりにも強すぎる魔力にジジューレスは震えていた。


「なんだジジューレス、怖いのか?確かにヤツは、とんでもない邪神だ。でも私達には、切り札があるだろう?それさえ命中してしまえば、絶対に勝てるさ!」


ジジューレスの頭をマジュートスが撫でる。


そう、私達の切り札…あらゆるスキルを無力化する禁術。普通の神なら死んでも効果が効き続ける絶対的な強さだが…果たしてドゥバレン=レイには、どれほど効果があるだろうか?だが複製と補食しか出来ない能力だ。この禁術に耐性のある者など、まだ確認されていない。そもそも最高神からの許可が無ければ使用も禁止されている。その許可が、すんなり出てしまうほどドゥバレン=レイは脅威だと言える。なのに通りすがりの勇者が一撃で倒した?ありえないだろう…ヤツが何を考えているのか判らないが、潜むために策を練ったに違いない。破壊だけでは、ダメだと何処からか複製し補食したのだろう。だが、どうする?ヤツに破壊以外の知性が出来上がったのなら交渉するのも一つだとも言われている。普通に戦っても勝てる相手では、ない…

認識された時点で、こちらの切り札すらヤツは乱用出来てしまうかもしれない。認識される前に命中させて攻めるしか方法がない…


マジュートスは、ひたすら扉の前で考えていた。本人も怖かったのだ。扉を開けようとする手は震えていて、力が入らない…マジュートスが扉を開けるのを、または何か指示してくれるのを、イジューサスとジジューレスは待っていただけだった。

その時、マジュートスが開けようとしていた扉が開く…

はっ!と慌てて後退りするマジュートス。


「ルデン~!ちょっと散歩してくるね~♪あれ?誰だろう…お客さん?ルデン~!誰か来てるよ~研究チームの方じゃないの~?」


扉を開けて地下の階段に向けて大声を出していたのは、アンユだった。


「うるさいなぁ…誰も呼び出したりしてないよぉ…ん?あんたら誰?」


あまりにも陽気に突然現れたアンユと警戒もしないで、のろのろ現れたルデンを見てマジュートス達は固まる。


(お…落ち着け…!こ、これは罠に違いない…たぶん油断させて殺すつもりだ!そうだよ!どちらかがドゥバレン=レイで、もう一人が…えぇっと~どういうこと!?)

固まる三体を見てルデンが首を傾げる。


「まあいいや…あ!アンユ~帰ってきたら飯を宜しく頼むよ♪」

「じゃあ散歩しながら材料集めてくるね~!」


マジュートスは、気づいた。アンユから恐ろしいほどの強大な魔力が出ていることに…


うぅ、足が動かない…

どういうことだ…?

これもドゥバレン=レイの能力だと言うのか!?


「あんたら、せっかくだし研究施設でも見学してく?」


そんなことも気にすることなくルデンは、ダルそうに言う。

固まっていたマジュートス達だったが、ようやく動けるようになった。


「えっと、さっきの女性は?」

「あ?邪神だけど、それがどうしたの?」

(え…そんなサラッと言っちゃうんですか?)


ようやく動けるようになったのにマジュートスは、頭が真っ白になり再び固まる。

頭をポリポリとかきながら、その様子を見るなりルデンが一つため息をつく。

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