ぷろろぉぐ
初めての執筆なのでいろいろと勘弁してください。
僕が10歳の時に王都の魔法学校に入学してより5年、先週ついに僕の就職先が決まったことで魔法学校の卒業も決まった。
普通の農民の子である僕が学校に行くことができたのも、僕が魔術師になることができる程の魔力を持っていたからで、特待生として月々のお小遣いすら支給されて来た身としては、当然の如く学校側が用意した就職先を断ることなど考えられない。
僕の名前はエリン。
このクレバール王国で3番目に大きな都市であるリープス侯爵領の騎士団、 紅蓮の獅子騎士団 に就職する事となった新米魔術師である。
領主様のお城に着いた僕は騎士団の詰め所に任官の挨拶に向かう訳だが、この領内には騎士団が3つ在るはずなので何処に僕の所属する 紅蓮の獅子騎士団 の団長室があるか判らない。
そこで詰所の入り口にタムロしていた5、6人の騎士らしき方々に声を掛けてみた。
「あ、あの...すいません」
へたれですまないが、彼らは怖いのだ。
さすがに戦場を駆ける戦士達だけあって普通にしていても怖いのだが、僕が声を掛けた瞬間。
「あ゛!? 何者だ? テメェ」
と来たのである。
襟首を掴んで鼻がひっつきそうな近距離からメンチを切って「何処のモンよ」てなものである。
お小水を漏らさなかった僕は勇気がある部類だと思う。
「あの、自分は、この度 紅蓮の獅子騎士団 に配属に...」
「あ゛!? ヤキネコだと? テメェ」
後から知った話だが、ヤキネコとは 紅蓮の獅子騎士団 の団旗が炎の鬣を身に纏った赤いライオンであることからの揶揄で、領内の3騎士団はそれぞれ非常に仲が悪い為に他の騎士団からはこの様な卑称で呼ばれているとの事だ。
しかし、今のピンチには何の慰めにもならない。
「テメッ!オレ等が 幻影の剣騎士団 って事、判ってのセリフだろうな!」
判ってないに決まっている。
でも、そんな事言える訳ないので謝るしかないかな...とか思っていると。
「シーン、待てよ」
僕の襟首を捕まえてる(シーンさんと言うらしい)人の連れの一人が待ったを掛けてくれた。
「おぅボウズ! お前はまだヤキネコの頭に会ってねぇんだろ?...だったらまだ一般人だぁ」
シーンさんは割って入ってくれた人を一瞥した後に「チッ」と舌打ちして放してくれた。
何とか助かったようだ。
「ヤキネコはあっちの建物だぁ」
「あ、ありがとうございます」
僕は助けてくれた上に 紅蓮の獅子騎士団 の建物だろう場所を教えてくれた人にお礼を言ったが。
「忘れるなよぉ、次に会った時はオメェもヤキネコだぁ」
と、怖い笑顔で冷笑われてしまった。
教えられた建物になんとか入ってみると。
「あ゛!?」
今度は中に居た10人以上の騎士の皆様方にメンチを切られてしまった。
カンベンしてください。
完成するまで続けることができればいいなぁと思いつつ、拙い処はご勘弁を