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窓際の天才軍師 ~左遷先で楽しようとしたら救国の英雄に祭り上げられました~  作者: 風来山
第三章「幻の魔術師」

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37.第一部までの登場人物紹介

――主人公


 武田晴人ハルト・タケダ 二十三歳。 『幻の魔術師』


 前世は日本人。転生後も、黒髪黒目で似たような容姿である。

 孤児院出身だが、卓越した知性を評価されて王立学院に入学する。

 学院では目をつけられないように適度にサボって最低の成績で卒業。

 見事、適度にのんびりした地方書記官の道へと進む。

 学生時代のあだ名は真昼の灯火(ひるあんどん)であり、極端に面倒事を嫌う性格。

 コーヒーと読書を愛するインドア派である。

 物語が始まる前から、酒を作ったり、火薬を作って溜め込んでみたり、出版業を営んでみたりと、前世の知識でいろいろと内職してた模様。

 カノン撤退戦の報奨で、一等書記官として士爵の地位を与えられて、タケダ家を創設する。

 その後姫将軍の軍師となり、難攻不落を誇ったノルト大要塞を陥落させる。

 全くマークされてなかったハルトの突然の活躍振りは、帝国領では『幻の魔術師』と呼ばれ恐れられている。


――主人公の副官


 エリーゼ・マルファッティ 十五歳。 メイド騎士


 栗毛色の髪と碧い瞳の可愛らしい従騎士。

 小柄な方で、胸はほどほどである。

 準男爵マルファッティ家の娘。十五歳で父を失い、従騎士として着任して早々に陥落の悲劇に見舞われて、主人公に助けを求める。

 戦後は、正騎士に昇進。

 主人公の有能な副官として甲斐甲斐しく世話をする。

 最近では、いつの間にかメイド化している。


――女神


 ミリス様


 大陸全土で信仰されている豊穣の女神ミリス。

 幻想的な美しさを持つ。

 草木や果物、穀物を司る女神で、植物を象徴する緑の服を身にまとっている。

 たぶん最初しかでてこないけど、凄くスタイルのいい美女。

 これも本編では語られてないが、女神的にはハルトをローミリスの新たなる種子にさせようと転生させた。

 他にも色んな人に余った才能タレントを与えたり、わりと大雑把ながらより善き世界のために調整しようとはしている。


――ハルト大隊


 レンゲル兵長 三十五歳。


 ニヒルな中年男。

 ハルトに感謝してるものの、抜擢されてるといえば聞こえはいいが、無茶な役割をやらされることが多いので、皮肉の一つも言いたくなる。


 ボブジョン 十四歳


 まだ年若い少年兵。

 ハルトを信奉している。


 ドルトム ドワーフの鍛冶屋 三十二歳


 白い髭面、背の低い筋肉質。

 いかにもドワーフといった風情。もちろん無類の酒好きである。

 レギオンの街一番の鍛冶屋であり、他のドワーフにも顔が利く。

 ハルトにドワーフのチート技術を見せつけ、多額の給金で囲い込まれた。

 好奇心旺盛で、新しい物に目がない。

 あと白い髭面でおっさん口調なので、人間には老けて見えるが実は意外と若かったりする。


 レコン ドルトムの妻 二十四歳


 ドワーフの女性。

 一子相伝いっしそうでんの鍛冶魔法の使い手で、貴重なアダマンタイト技師である。

 ドワーフのチート技術は、硬い鋼鉄でもバリバリ加工できるアダマンタイトの超硬工具が支えており、ドワーフの中でも稀有な技術の持ち主といえる。

 夫であるドルトムの鍛冶の腕に惚れ込んでいる。

 職人は職人を知るといったところか。


――王国北方軍


 ルクレティア・ルティアーナ 第一王女 北方軍司令官 姫将軍 十八歳。


 燃えるような赤髪と、見る者を惹き付ける意志の強そうな紅い瞳。 

 この世界の女神、ミリスに勝るとも劣らないほどの美貌と堂々たる気品。

 王国でもっとも高貴な女性である。

 あと、胸の発育はたいそうよろしいほうである。

 基本的に善人ではあり、王族として民を思う真っ直ぐな気性を持つ反面、軍人としては極めて高飛車な性格で、王国の金を浪費して無謀な戦闘ばかりを繰り返す。

 将軍としてはともかく騎士としては有能で、前線指揮官としては意外と有能であったりする。

 戦果も多く出す代わりに、犠牲も多く出す猛将と言ったところ。

 二人の兄がいる。


 クレイ・サンダーソン 北方軍副司令 准将 五十四歳。


『白銀の稲妻』の異名を持つ、歴戦の騎士。

 すでに初老の男性だが、かなりの美丈夫。

 軍人らしい張りのある声だが、立ち居振る舞いは上品な紳士でもある。

 姫様に仕える忠実なる老執事と言った印象。

 どうしようもない姫将軍を、それでも真っ直ぐな人と信望して忠実に仕えている。

 騎士としての武勇に加えて、間諜かんちょうを多用する智将の側面も持つ。


――王国官僚、貴族、王国軍


 ミンチ伯爵


 カノンの領主。帝国と領土を接する、有力な南方貴族であった。

 帝国のエリート騎士、グレアム将軍の罠にハマって全軍を壊滅させるという大失態を演じる。

 それが、軍師ハルトの活躍のキッカケになった。

 いわば全ての元凶。

 ミンチ伯爵家は、エリーゼがもともと仕えていた家でもある。

 無能のくせに派手な戦争やりたがる典型的なバカ貴族であるが、ハルトにとっては悪い上司ではなかった模様。

 その後、帝国に捕まったのか、どこかに落ち延びているのか……。


 プレシー宰相 六十歳


 白髪の老人、王国宰相。

 劣勢にある王国軍の責任を取らされてかなり立場が悪くなっているところを、ハルトの活躍によって救われる。

 そのため、ハルトに恩義を感じており、その才能を高く買っている。

 抜擢して活躍させようとするのだが、ハルトが面倒くさがるので困っている。


 ワルカス・カーツ 王国参謀本部次官 王太子の軍師 二十三歳


 ハルトとは同窓で、最高学院を主席で卒業した切れ者。

 名門貴族の出身であり、王太子シャルルとも幼馴染で、その軍師も務める。

 肥大化した野心と、己の知略に溺れ、無謀な作戦を立案してしまい、王国第一軍を壊滅させてシャルルを討ち取られるという未曾有の大失態を演じる。


 スタンプ 王国参謀本部次官補 王国第二軍軍師、ワルカスの腰巾着 三十歳


 ワルカスに付いていったのが運の尽きで、事態の急転に対応しきれず第二軍を壊滅させてしまう。

 帝国領への侵攻作戦において、作戦自体を統括できる立場ではなく、第一軍が攻撃されていることを知って王太子の救援に向かっており、スタンプが特段に無能というわけではなかった。

 軍師として教科書通りの順当的な動きをしたがゆえに、ヴィクトル皇太子に為す術もなくやられてしまったと言うべきであろう。

 貴族出身ではない成り上がりで、出世するためには年下のワルカスに媚びへつらい付いていくしかなかった。思えば可哀想な人であったかもしれない。

 ハルトが戦を止めたために命だけは助かったが、もはや出世は望めないであろう。


 コンデ侯爵 王国第二軍将軍 四十六歳


 王国軍第二軍の将軍に抜擢される。

 侵攻作戦への参加は、自ら望んだこととはいえ、この人も不幸だった。

 戦を止めたハルトのおかげで命だけは助かったが、責任問題になるのは必至であり、有力貴族としての地位を追われて、もはや浮き上がれないであろう。


 キース参謀本部総長 五十八歳


 プレシー宰相と同じく、王国では国王派に属している。

 老害と揶揄される立場だが、経験豊かな参謀らしく、ワルカスの無謀な侵攻作戦には反対の立場を取っていた。

 ただ総長の地位にあってその突発を抑えきれなかったのは、やはり無能の誹りを免れないであろう。


――王国魔術師


 シルフィー 王国魔術師


 王家の魔術師は、王国の属領であるエルフの国の出身者が多い。

 彼女も耳の長いエルフ、金髪で白い肌を持つ魔術師である。

 王国ではエルフの魔術師の地位は低いので団長にすらなれないが、シルフィーは強大な魔力を持つエルフ族の長の血筋であり、エルフの魔術師は自ずとシルフィーの指示に従って動いている。

 あと第一部で描写がなかったが、一般的なエルフのイメージとは違い巨乳である。

 第二部では、活躍がありそう?


――帝国貴族


 ミスドラース・ノルトライン 伯爵 四十二歳


 ノルト大要塞を含めた、ノルトラインの領主。

 戦闘はともかく、内政面ではそこそこの能力を有しており、領民にとってはそれほど悪い領主ではなかった。

 ノルトラインは、よく治まっていたといえる。

 皇太子派とは敵対する門閥貴族派に属しており、慎重の度を越して疑心暗鬼にとらわれていたところを突かれて、帝国軍との争いを起こして領地を逃亡する。


 ブリューゲルト大公爵 四十六歳


 皇太子派に反発する門閥貴族派の盟主であった。

 ノルトラインを失ったミスドラース伯爵が逃げ込んできたことを契機に、失策が続く皇太子派に反旗を翻す。

 しかし、それは反対勢力を一気に叩こうとするヴィクトル皇太子の罠であった。

 配下の将から、雇った傭兵までもが皇太子の息のかかったものであり、埋伏の計によって貴族反乱軍の拠点であるブルームバーグは陥落。

 逃れた先に待ち構えていた『帝国の剣』シュタイナー将軍の伏兵により、瞬く間に討ち取られることとなった。


 ブリオッシュ市長 三十歳


 ただの一介の官吏から、ヴィクトル皇太子にその才能を見出されて、資源都市リューンの市長にまで取り立てられた。

 そのため、皇太子への忠誠心は厚い。

 それなのに、友人であるヴェルナー准将に説得されて、ハルトの王国第三軍の補給や進軍の手助けまでさせられる羽目になる。

 致し方がない処置だったと、ヴェルナーと同じく皇太子からは許されたそうである。


――帝国軍


 グレアム・ベルグマン 三十三歳。


 帝国鉄騎兵大隊を指揮するエリート騎士。

 若くして戦術の天才と評価されており、帝国南方戦線において中核的な立場であった。兵五千を使い策謀によってカノン地方を治めるミンチ伯爵を嵌めて敗走させる。

 大将軍の座は間近と思われていたが、王国との国境の街ベルンを奪取する際に、追撃戦でハルトに敗れて戦死。

 ここから、帝国優勢だった歴史の針は大きく狂い始める。


 ドハン将軍 帝国軍ノルト大要塞駐留軍司令 三十六歳


 典型的な猛将タイプ。

 直情で単純な性格から幕僚の評判は悪く、兵からの信望は厚い。

 ハルトの罠にかかって、ミスドラース伯爵との同士討ちで死ぬ。


 ヴェルナー准将 帝国軍援軍指揮官 二十九歳


 堅実で慎重な将。

 皇太子から、ドハンを補佐するために援軍を命ぜられたが、時間が足りなかったこともあってその任を果たせなかった。

 むしろヴェルナーが活躍したのは、ハルトに敗れてからである。

 もはや自分は死んだものと考えて、皇太子の意に反してでも犠牲を最小限に抑えるために働いて、その忠義は皇太子にも認められた。


 ヴィクトル・バルバス バルバス帝国皇太子 十三歳。


 帝国最高位の血筋に生まれ、衆に優れた器量を兼ね備え、幼き頃よりその類まれな才能タレントを示した彼を、人は女神ミリスが帝国に与えた恩寵おんちょうと呼ぶ。

 瞬く間に、帝国の最高権力を握り、年老いて一線を退いた皇帝に代わって軍務、政務の実権を握った天才少年である。

 その輝く金髪と白皙の頬は、凄まじい美貌。

 絶世の美女と謳われた母親譲りで、見目麗しい美少女のようにも見える。

 しかし、その可愛らしい容姿に反して、性格は猛々しく苛烈なほどでもあり、ヴィクトリア姫などと揶揄した廷臣や貴族を潰していく。

 まだ年若い少年であるため、権力を維持するために苦労しているようである。


 ハルトと同じく女神ミリスより『衆に優れた器量』の才能タレントを与えられており、ハルトの強力なライバルであるが。

 ある意味においては、ハルトの一番の理解者ともいえる。

 もともと才能タレントがなかったとしても、天才児である彼が帝政改革を志したキッカケが、ハルトが昔書いた「政経試論」を読んだことであり、ハルトの才覚を高く評価して部下に欲している。


 シュタイナー将軍 『帝国の剣』 二十三歳


 灰色の総髪の騎士。

 ヴィクトル皇太子の幕下において、速さと強さを兼ね備えた将軍として、『帝国の剣』の異名を誇っている。

 神速を尊ぶ、帝国騎士のかがみである。


 ガードナー将軍 『帝国の盾』 二十六歳


 角刈りの巨漢。

 皇太子よりアダマンタイトの大鎧を与えられたガードナーは、シュタイナーと共に『帝国の盾』と並び評される、守りに長けた将軍。

 まだ二十代なのだが、老けて見えるらしく周りからは三十路を過ぎていると思われている。


――帝国魔術師


 イージウス 次席帝宮魔術師 七十五歳


 白髪の老魔術師。

 人間にしては高い魔力を持つイージウスは、多くの魔術師を育てた師範でもある。

 高齢のため、魔術師としての力の衰えも感じており、どこか死に場所を探しているようなところもあった。

 ノルト大要塞の戦いにおいて、逃げ出したミスドラース伯爵の代わりに最後まで防衛戦を戦い抜いて戦死する。


 ダークエルフの多い帝宮魔術師の中において、イージウスの魔術師団十名は人間だけで構成されていた。

 人間の帝宮魔術師は、帝政改革が行われるまではダークエルフより優遇されていたので、魔術の力には劣っても高度な教育を受けた誇り高いエリートであった。


 アントマ 中級魔術師 二十一歳


 イージウス魔術師団の生き残り。

 イージウスに直接薫陶を受けた、最後の弟子でもあった。

 ミスドラース伯爵の護衛の任を受けて、その役目を果たした。


 フェルト 中級魔術師 三十八歳


 イージウス魔術師団の生き残り。

 帝国に残された人間の魔術師は少なく、年配である彼が中核となって活動していくことになるだろう。

 ミスドラース伯爵の護衛の任を受けて、その役目を果たした。


 アシュリー 帝宮魔術師団長


 銀髪褐色肌のダークエルフ。

 爆乳お姉さんエルフ。

 帝国最大の魔術を持ち、巨大な炎弾ファイヤーボールの魔法を得意とする。

 ダークエルフは魔術に長けた種族で、いまや帝宮魔術師の多くがダークエルフである。

 師団長を務めるアシュリーは、ダークエルフの長でもある。

 自らを帝国子爵にまで取り立て、故郷の闇の森のダークエルフを解放してくれた小さなヴィクトル皇太子のために懸命に働く。


――その他の王国の王族


 シャルル・ルティアーナ 二十八歳


 優しいが凡庸な王国第一王子にして、王位継承権を持つ王太子。

 幼馴染で軍師のワルカスにそそのかされて、帝国領への大侵攻を指揮して敗退。

 あえなく命を落とす。


 ラウール・ルティアーナ 六十七歳


 ルティアーナ王国国王。

 豪華王と呼ばれ、大国ルティアーナを無難に治めていたが、年老いたせいもあってか末の娘であるルクレティアを溺愛しすぎるなど欠点も見えてきた。

 最近は、王国も帝国にやられることが多いので、その治世に疑問を抱く貴族も多い。


 ラティーヌ・ルティアーナ 王妃


 伯爵家の令嬢で、すでに故人である。

 国王に後妻に入った、王国の翡翠ひすいと称えられた美姫。

 姫将軍ルクレティアの母親で、ルクレティアを産んでからしばらくして亡くなっている。

 ルクレティアが男勝りに育ったのは、そのせいもあるかも。

 ちなみに兄二人は、先妻の子供であるので母親が違う。


 オズワール・ルティアーナ 二十五歳


 猜疑心が強く、陰険な性格の第二王子。

 南方軍で最高指揮官としても活躍しており、カノンの街を奪い返すという戦果も上げて立場が強まっている。

 ハルトの活躍で得した人の一人。

 第二部では、王太子の座を狙って動き出しそうな予感。

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