2章 俺にも学生という職業が強いと思った時期もありました
人生というものはひとによってはとても不幸であり、とても幸福な人もいる。俺はとても不幸な人の一例である。
[ユニークジョブ 学生]
俺のステータスカードに書かれているジョブの欄にはユニークジョブ学生と書かれている。俺は素直に尋ねた。
「ユニークジョブ 学生は強いですか?」
俺は素直に受付の人に聞いた。そしてそのステータスカードを見せ判定してもらいそれの答えを聞いた結果。絶望。
「大変申し上げにくいのですが、おそらくこの世のジョブの中で一番弱いです。」
唖然。絶望。俺はその二つの単語しか頭に浮かばなかった。なぜ俺はこうにも恵まれないのだろうか。ここに来る前のアイスの件もだ。
「俺はどうするべきでしょう。」
例え最弱でもやれることだけでもただひたすらにいろんなことをやれば、まだ変わるかもしれない。
「そうですね、まず弱いのでお金をためて少し良い装備を買うべきだと思いますよ。」
「わかりました。ありがとうございます。」
俺は、だからお金をただひたすらにかき集めた。ある時は快晴のとても暑い日に鉱山仕事を、ある時はとても寒い日に鉱山仕事を、という感じでただひたすらに鉱山仕事を続けお金は、30万ゴールドまで貯まった。そして俺はある程度良い防具と良い武器を手に入れた。
「よし、初めてのモンスター狩りだ。」
俺はこれぐらいの装備があれば十分だと思っていた。しかし、人生というものはそううまくはいかないものである。学生のジョブは最弱ジョブである。この言葉をおれはなめていた。雑魚敵であるレベル15のジャイアントも倒せないのである。ここで学生のジョブについて少し話しておく。学生のジョブというのは、レベル90というほぼ最高レベルの状態で必殺技を覚えることができるらしい。それに対してほかのジョブは必殺技をレベル40という低いレベルで覚えられる。そしてそれより低いレベルでスキルを覚えることもできる。まず学生はスキルの面で衰えていることがわかる。次にステータスの面では、学生というのは
ユニークスキルで勉学というものがある。これは頭脳以外の全てのステータスを100下げることにより、頭脳のステータスを1000上げるというユニークスキルである。完全に頭脳特化型のクソ性脳ステータスだった。こういう面から学生はクソ性能だ。だから俺は今雑魚敵から逃げてます。
「この状態じゃあぜってー勝てねー誰か助けて。」
そして力尽きた。俺は町に戻ってから仲間を募集した。
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