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オカンは家を手に入れた!

とりあえず、2話目書いてみました。

通りを右に曲がると、商店街から離れるためか、人通りも少なくなってきた。通りは、民家や2階建ての質素なアパートのような建物が密集している。建物が続いているが、ほとんど人を見かけない。何処かへ、働きにでも行っているのだろうか?


そうしているうちに、突き当たりから3軒ほど先に教会らしき建物が見えた。


オカン「ここかな?」

イメージは、地球の教会っぽい感じだし、壊れかけた扉の間から女神像が見える。


オカン「これは、酷く荒れてるな。とにかく、入ってみるか」


ちひろ「こんにちは〜 どなたかいらっしゃいませんか?」


 シーーン 物音一つしないし、人の気配もないので、中に入って司教様の部屋らしき扉を開けると、テーブルの上に紙がある。手に取って、読んでみると


《病気が、酷くなったので、王都の治療院で静養する事になりました。代わりの司教様が来るまで、お待ち下さい。 司教のロンドより》


オカン「ラッキー♪」

ちひろ「え!何が?」

オカン「誰もいないんだから、次の司教様がくるまでは無人ってことでしょ?しばらくは、ここに住めるじゃん。」


その時、

「にゃ〜ん」

振り返ると、1匹の白猫がいた。


ちひろ「うわぁ 猫だよ。猫〜 猫〜」


 何を隠そう、いや別に隠す必要も無いけど、私達は、端から見ると異常と言われる部類の猫好きなのです。


ジャーン!取り出したのは、高級猫餌小分けパック。

猫好きならば、野良猫に出会った時に、餌付けするためバッグの中には、高級猫餌は必ず持っている。


早速、あげてみると、ウニャウニャ食べている。


ちひろ「かわい〜。かわい〜。オカン、飼っても良い?いいよね?もう、猫飼えるなら異世界でもいいわ。」


 そう、地球じゃアパート暮らしで、猫が飼え無かったのだ。猫が飼えるなら、異世界生活なんて、ドンとこいだわね。


まあ、住む所も決まったし、後はどうやって、お金を稼ぐかだな。


「あの、こんな美味しいご飯を食べたのは、初めてです。ありがとうございました。」と、餌を食べ終わった白猫がお礼を言ってきた。


ちひろ「うわぁ〜 異世界の猫って人語話せるんだね。感激〜」


白猫「いえ、正確には私は猫ではございません。妖精族のケットシーです。」


おー、妖精きたよ〜さすが異世界だね。


 白猫さんの名前は、ミアちゃんというらしい。前の司教様は、ミアちゃんのことを野良猫だと思っていたみたいで、ときどき餌をくれたりなでなでしてくれたりして、かわいがってもらったそうです。


オカン「そっか〜 でも、私達後任者ってわけじゃ無いんだよ。ごめんね。ちょっと、偶然この世界に呼び出されちゃった異世界人で、住むところもお金もないのよね。」


白猫「いえ、私が見たところ、お二人は、女神アイリス様の加護を持っていらっしゃいますので、正式な後任者の資格があると思いますよ。」


 そういや、あの女神さん加護を与えるとか言ってたな。じゃあ、堂々といすわっちゃって良いわけだ。前の司教様を見ていたので、教会のことは白猫のミアちゃんが、教えてくれることになった。


 司教さんの服とかは、クローゼットにあったし、巫女さんの服みたいなのもあったので、早速着替えた。だぼだぼしてて、妊婦にはちょうどいい感じ。オカンは、そんな動きにくそうな服は嫌だと言って、ジーンズとスニーカーはそのままで、Tシャツの上に、前司教さんの作業着と思われる、お古の上着を着てごまかしている。


 司教さんの主な仕事は、女神像に朝夕お祈りを欠かさない事と信者を集めることだそうです。

なんだ、それなら私たちにもできそう。


そうそう、女神様にもらったスキルとか加護、私たちに何ができるのか、どうやったらわかるのか聞いてみないとね。

最後まで、お読みいただきまして、ありがとうございました。

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