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矛盾に出会いました

少し鬱っぽいイリスがいます。


閲覧注意




「イリス、貴方だけが背負っていい問題ではありません。私や各国の代表も背負わなければいけない問題なのです。ただ、信仰の国だけがまだその実情を知らなかっただけなのです。これは、イシス様に聞く他に解決策はないのです」



イース様はそう言って、オリス様をはじめ周りを見渡した



「イリス、リオとしていつも働かせてしまってすみません。ですが、この状況を打破することが出来れば、次期イースとしての修行になります。やってくれますか?」



イース様は本当に申し訳なさそうに話した



「分かりました。リオとして、次期イースとして、このことを解決したいと思います」



そう宣言して、私はまた神殿に戻ろうと歩き始めると、オリス様が一言



「よろしくお願いいたします」



と泣きながら話していた。イース様も苦痛の表情で私を見つめていた



神殿に入る前に振り返り、



「イース様、各国の国主の皆さま、先ほどアテナ様だけでなく、ニケ様にもスケルトン地方への味方になってくださるようにお願いし、了承頂きましたこと、報告します」



とだけ伝えた。歓喜の声と悲痛な叫びが聞こえた

























神域ないに入り、祈りのポーズをとり、イシス様をお呼びする



「イリス、アロー地方の信仰はもう風前の灯のようですね。先ほどの光景を拝見しました。我が夫に信仰の心を持った、オリスを始めとするオシリス信仰の者は助けたいと思います。ですが、オリスをはじめとしたオシリス信仰の巫女には信仰をやめていただきたいと思います。オシリス信仰の巫女が信仰を止めない限り、アロー地方の魔法は発動します。・・・まったく、夫は何をしていたのでしょうか」



イシス様はすぐに現れになり、そう言って怒り始めた



「オリスたち巫女の祈りの強さだけでは、地方を守れないことくらい、わかってもらいたいです!イリス、信仰のために生きてきたオリスたち、たくさんのアロー地方の巫女たちは拒否するでしょう。ですが、戦いで傷ついた大地を治すのも信仰の力です。化学肥料なんて、信仰を根源にする土地などには必要ありません。信仰の力で何とか出来なければ、スケルトン地方も同じことになってしまいます!」



「イシス様、落ち着いてください!」



段々ヒートアップしていくイシス様を冷静になってもらうために私は声をかけた



「確かに、アロー地方の巫女たちには信仰をやめていただきたいと思います。ですが、アロー地方の敗北をただ指をくわえて見ていろということもできません。私は、イシス様に助けてもらった身。アロー地方の方々にもオシリス様が助けてくれる存在だと証明したいのです」



考えていることが上手くまとまらなくてイライラした。私はこの戦いで出ると予想できる犠牲者をただ少なくしたい。信仰の気持ちをなくして欲しくないと。本当は戦いなど起きて欲しくないと思ってる事など、いろいろ本末転倒なのだ。



「ニケがつくと言った以上、勝利は確定したものです。それを提示しても、今のアロー地方の人々には理解されないと思います。神を信じていませんから」



イシス様の言葉に打ちのめされた



化学とは良いものだったか?



いや、地上を汚し世界を汚す



この世界の魔法は生きるには十分すぎるほど発達している



化学に頼ることにメリットよりもデメリットが多いことを知らせたい



あぁ、私はなんて偽善者なんだろう



「時には心を切ることも大切なのかも知れませんね」



私の心を読んだのか、イシス様はそう呟いた



私、次期イースになれるのかな?



そんな疑問が胸をよぎった



いや、なるしかないんだ



そう、信託を受けたんだから

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