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勝利の女神のニケ様にも協力を得ることができて良かった!



私はそう思いながら、神殿から出ると



「リオのイリスさんですか?」



急に声をかけられ、振り向くと、高齢の巫女さんが立ってこっちを向いていた



「そうですよ。リオのイリスと申します」



自己紹介をすると、急によたよたと歩いてきて、私の手を握った



「勝手に触ってしまい、申し訳ありません。私たちを助けてほしいんです!」



そう声を張り上げて私に懇願してきた。瞳には涙が今にもこぼれ落ちそうだった



「アロー地方の巫女がなぜここにいる!」



どうしたら良いのかわからない。そう思っていたところに、商業の国の巫女が通りかかった。そうすると、その巫女は高齢の巫女の姿を見るなり、そう叫んだ



「そっそれは…」



良く格好を見てみると、高齢の巫女の装束の模様に違いがあった



「どうしたのですか?敵国である貴方がここにいるのはおかしいのではありませんか?」



私の言葉にさらにビクッとした高齢の巫女は、「敵国…」そう呟いてへなへなと座り込んだ



「貴方が来たと言うことなら、アロー地方の信仰は地に落ちたものとなったのでしょうね」



そう、商業の国の巫女は言った。



「イリス様、この方はアロー地方のオリシス信仰を代表するお方です。名はオリス様だったでしょうか?イシス信仰と違い、オリシス信仰は死ぬまで最高位であり続けなければなりません。オリス様、先程は失礼しました」



説明が終わると、オリス様はゆっくりとあることを話始めた



「アロー地方のオリシス信仰はもうないに等しいのです。科学と魔法だけで生活できると、アロー地方の民は思っています。魔法の根源はオリシス様や各神々への信仰の心。大地に恵みが溢れるのも信仰心がなければなりません。それを民は忘れてしまいました。私たちだけの信仰心だけで守ってきたようなものです。アロー地方の信仰の国にもう人は各地方から集まってきた巫女たちだけです。その生活にも厳しいものがあり、スケルトン地方に助けを求めてやって来ました。どうか、私たちをお助けください」



もう、そんなことになっているなんて



「私たちからしたら、考えられませんね。保護したい気持ちはいっぱいあります。ですが、アロー地方の巫女を迎え入れる準備をする事が難しい状況です。スケルトン地方の民たちはイシス信仰です。他神の信仰を受け入れることが出来るのか、私は分かりません。信仰は民のためのものです」



「やはり、しっかりされていると聞いていましたが、それ以上です。わかっています」



そう言って、オリスさんは諦めたような表情を浮かべた



オリス様たちをどうにかして助けたい!そう思っていると



「イリス、落ち着いてください」



イース様が私に声をかけてきた。後ろには各国の代表もいた

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