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話をしました


【ふふ、可愛い寝顔ですこと】


誰かの声がする。とても優しく、そして温かい声だ。まるで、見守ってくれているような声。えっ・・・見守ってくれている?何か忘れているような感じがするような…


「そうだった!」


女神様に会ったことを思いだし、すぐに目を覚まして体を起こすと


【休めました?】


女神様が微笑んでこっちを見ていた


「す、すみませんでした!寝てしまいました!」


【良いのですよ。疲れていたでしょうに】


女神様の前で寝るなんて…私のバカ!


【私の膝は心地よかったでしょうか?】


えっ・・・。私は何て事を・・・女神様に膝枕をしてもらうなんて、なんと罰当たりなことをしてしまったんだ!


「すみませんでした!本当に!」


私が平謝りしていると


【良いのですよ。子供たちが自立してからはこんな事ありませんから、嬉しかったのですよ。あと、膝枕は私がしたくて行ったこと、なので気に病まないで良いのですよ】


何て言って微笑んでるけど、私には重大すぎるよ…


私が悶々としていると、ゴーン、ゴーンという鐘の音がした


【あら、もうこんな時間が経っていたなんて知らなかったわ】


女神様はそう言うと、真剣な目で私を見つめた


【突然なのだけど、貴方にお願いしたいことがあるのです。とても重要なことです。聞いてください】


「わかりました。」


女神様の真剣な表情を見たら、それ以外何も言えなかった


【貴方には、私が守護している世界のとある地方に勇者として転生した者を補助してほしいのです。巫女として】


【私が守護している地方は隣の地方から何度も戦争を仕掛けられています。民は戦争を望みませんが、隣の地方の民は国土を広げる為に戦争を仕掛けてきます。私はその戦いに手を出すことはできません】


【そこで、異世界から勇者を転生させようと神々の話し合いで決まりました。ですが、勇者一人に任せるには荷が重いため、巫女となる人物を探していました。】


「それが私ですか?」


【そうです。理由は今はお話しすることかできません。ですが、行ってもらいたいのです。生前手に入れることができなかったものを手にできるように準備はします。お願いできませんか?】


生前には手に入れることができなかったものかぁ。よく見ていてくれたんだなあ。本当に手に入れることが出来るなら、


「わかりました。」


【本当ですか!】


「ひとつ条件を出しても良いですか?」


【良いですよ。何でも言ってください】


「生前から今までの記憶を1才になったら思い出せるようにしてほしいんです。幸せを噛み締めるために、そして使命を忘れないようにするために」


【わかりました。約束します】


「お願いします」


【時間ギリギリですね。巫女になる前の神殿でまた会いましょう】


女神様はそう言って、私を抱き締めた。


抱き締められた瞬間、私は意識を失い、新たな世界に送られた

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