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神様に驚かれました

神様の書き分けが難しいよ。



書類と格闘する日々がここ一週間続いている。まずは、書類整理を覚えてほしいと言うイース様の言葉に従ってはいるが、体を動かしたい。とにかく無性に。だが、これも大切なリオの仕事であると思って頑張ってきた



「ふふふ。リオ様、一旦休憩にしませんか?」



ムズムズしている私を見て、イリーナさんが笑っていた



「そんなに私、挙動不審?集中できていませんでしたか?」



「いえ、仕事のペースは変わりませんでしたが、どこか上の空だったので、笑ってしまいました」



「そうなんですか?」



いやぁ、無自覚って怖いなぁ何て思ってしまった



「少し体を動かしてきて良いですよ。今日は余裕ありますからね」



「わかりました!少しだけ行ってきます!」



そう言って、私は神内にある開けた場所にたどり着いた。そこは、神内に暮らす巫女や神官が体を動かす場所である。神内を出ればスポーツが出来るような場所があるが、お祈りは毎日あり、休暇も滅多に取れないため、この場所がスポーツをする場所になっている。私は少しだけ走ろうと思い、準備運動をしていると「俺たちと遊ぼうぜ!」と、突然声がした。だが、周りには誰もいなかった「幻聴?」と小さく呟くと、契約の指輪が急に光だした。その次の瞬間!



「俺だよ!ファイだ!」



昇格試験で契約してくれた四人の神様が現れた



「私たちのこと、忘れてないわよね?」



神様達は少し心配そうな表情で見つめてきた



「忘れてないですよ!ただ、急だったのでビックリしたんです」



「それなぁらぁ良かったです!」



「契約してから呼び出しを受けてないので、少し心配になりました」



「すみません!書類仕事が忙しくて・・・。あと、どのタイミングでお呼びしていいかも分からなかったんです」



そうだ。ここのところ本当に書類仕事が忙しかった。そして、どのような事やタイミングで呼び出しても良いのか分からなかったのだ



「何でもいい!困ったことやピンチの時じゃなくてもいいんだ。新しい魔法を考えるときでもいい」



「そうです。お話相手にもなります」



「そうよ!恋のキューピットにもなるわよ!」



「お友だちだぁと、考えてもらえばぁ良いんです」



そうか、一緒に魔法を考えたり、友だちのように考えればいいのか



「お友だち感覚で呼び出していいことですか?」



「まぁ、そうだ。だから、」



「「「「敬語やめて」」」」と四人がハモった



「えぇ!敬語をやめるんですか?」



神様に対して敬語をやめろと言われた衝撃で叫んでしまった



「そうです。友だちにわざわざ敬語を使いますか?」



「使わないわよね?」



「分かりません。てか、神内では友だちが居ないんです」



そう。最年少でマホやリオに昇格してしまったからなのか、親しい人がオビ以外いないのだ。いつも、遠巻きに見られているのだ



「・・・敬語なしだ」



「へ?ファイ様?」



ファイ様が小さな声で呟いた。が、聞こえなかった



「敬語なしだ!今からは様付けもなし!」



「そうですぅ!」



「そうですね!」



「そうよ!」



「え~!・・・努力します」



何故か強制的に決められてしまった

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