修業を開始しました3
短めです
「それは、なんですか?」
そういった瞬間、意味も分からないようなイメージ情報が目の前をよぎった
「なに?今のはなんだったの?」
私は混乱する頭で冷静を保とうとするが、それは難しい話だった
「これをつければ大丈夫です」
イーナ様はそう言って持っていた首飾りを私に着けてくださった。その瞬間、イメージ情報が混在していた頭のなかが少しすっきりしたような感じがした
「イシス様に能力を解放していただいたため、巫女としての能力が一気に押し寄せてきたのです。ですが、今つけた首飾りをすることにより、能力の解放を調節出来るのです。ですから、今は少し落ち着いていると思います」
「あのイメージ情報が巫女としての能力のひとつなんですね。だいぶ落ち着きました」
「これからの修行は、巫女としての能力の調整です。今までとは違って、イメージ力は必要なく気力や集中力が大切です。頑張って学んでいきましょう」
「気力や集中力が大切なんですね。頑張ります!」
私は気持ちも新たに頑張ることを決心した
修行はとても大変なものだった。首飾りを外してもイメージ情報に押し潰されることがないようにするために、流れ込んでくるイメージ情報を正確に捉えるところから始まった。最初は集中力が足りなく、イメージ情報が見えなかったが、集中力を高めていくうちに一枚一枚しっかりと認識することが出来るようになり、徐々に判別出来るようになっていった
その次にやったことは、判別出来るようになったイメージ情報が、この世界の未来を見通すイメージ情報なのか、人の運命に関することなのかを区別する修業だった。私は、この修業は未来を見通す力の修業かと思っていたが違ったので最初はビックリしたが、イーナ様は「同じような方法で学ぶのですよ」とお話ししてくださった。判別出来るようになるまでには、そんなにかからなかった。見えるイメージ情報には赤枠と青枠があり、未来を見通す力は赤枠、人の運命に関することは青枠で認識することができたからだ
私は2年間で巫女の修行を終わらせることができた
イース様もイーナ様もとても喜んでくださった
私は見習いから、【マホ】と言う一人前に昇格した
次回はある人物が出てくる予定です




