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子猫の死体・手放す

*子猫の死体


いつからか

しましま模様の

かわいい子猫が一匹

通学路に

転がっていた

毎日体勢は変わっているけど

どうやら死体のようだ


子猫の死体を見たあと

私は学校へ向かう

今日もいいこと なさそうだ


帰り道

子猫の死体の顔がこちらを向いていた

私の未来を見据える子猫

時々声が聞こえてくる気がする


わたしは どこに行けばいいの?


いきる いきる?

死体をみた後に考える

死ぬのは一瞬

いきるのはつらい

難しい

私は?

勇気をもって生きなくてはいけない

どうして?

かわいい子猫は死んだのに


今日も明日も

子猫は見つめる

私の未来


まっすぐ

目が合った


*手放す


自転車に乗って 両手を離したら

転んだ

友達と恋人を手放したら

泣いた

家族を手放して

空を見た

仕事とお金を手放して

笑った

社会に見放されて

星を見た


捨てるものはもうないね

縛られることも もうないね

夜空をじっと見て

北極星を探したよ


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