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監視社会
ここからの詩は本当に病んでいるので注意してください。
とある都会の町中で
防犯カメラにピースする
道に迷った私は一人
見張られて縛られて生きている
あちらこちらに張られた鉄製の鎖が
首に掛かって呼吸困難
じきに死ぬのでしょう
苦しいときは
空気にお祈りをして
さあ全部捨てましょう
死ねないのだから
死ねと言われても困る
いっそ殺してやると言ってくれたら
ここから逃げ出せるのに
白黒の横断歩道
空っぽの空
眠ったままの人形
存在価値を示すことなく
とある都会の町中で
道に迷った私は一人
漂って死んだように生きる