嘘

謝らなくていいよ

君は悪くないよ

許してあげるよ

つんとする優しくない香り

あのころのことを思い出す

君がくれたラブレターは

今先生が持ってるね

死ねってかかれたラブレターは

なぜか先生が持っているね

上靴のなかのとがった画鋲

あれから刃物が怖くない

傷つく痛さも怖さも

どうやら

慣れてしまったようで

今どこかで

君が笑っているんだとしたら

私は笑えない

そんな子になっちゃったの

君が生きているから

私も見せつけるように生きてやる

こんな子になっちゃったの

だれかのせいで

君のせいで

謝らなくていいよ

君は悪くないよ

許してあげるよ

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