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点々と

点々と。解釈はお任せします。

灰色 広がる空

小さな点で描く黒鳥

雲は白 点々と


この空に夢宿り

宇宙に暗い夢を馳せる

そうやって

彩りを加えていく


届く声で点々と

ぽつりぽつり 色を失い

もう

虹を描くには不十分


掠れた涙かき集め

欠けた円の虹に向かえば

未完成 そこに

鏡があると錯覚する


針の先でキャンバスをつついても

私のグラフは色を得ぬ


どうせ――


絵画は偽り

描く人間も然り

見上げる空は虚

人間もまた


絵師は 道化

分身は火に焼かれる


光を 描け

燃え上がる炎の中で

膝をつき倒れこんだ分身は背景として


炎は光

光なのだから

たとえ分身が殺されたとしても

描かねばならぬ



空に黒く点々と

灰は黒鳥とともに昇っていく

お目通しありがとうございました。

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