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銀色の翼  作者: 市ノ川 梓
第零章 プロローグ
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第一翼 暗殺の翼

――PM7:15 宇宙ステーションにて――

『505号室 第5番隊隊長 広瀬佑助』

とモニタリングされた部屋で佑助は暮らしている。EARTH軍にとって暗殺部隊「SuperNova」のメンバーは宝である。故に身の安全はは保証されているされている。―あくまで基地内においてであるが。

暗殺部隊SuperNovaの仕事は名の通り暗殺である。宿敵ゼアールの元帥を殺すのが最終目的だ。今回の任務はゼアールの中枢部隊長暗殺を命じられているが成功確率は極めて0に近い。SuperNovaは今まで1000以上の人を暗殺してきた。そんなベテランでも成功確率が 0.009%しかないのだ。命令は4月21日AM10:00に宇宙ステーションを出発である。

突然サイレンが部屋中に鳴り響き静寂を破った。一瞬緊張が走る。

「侵入者か…」

折角の誕生日パーティーが台無しである。そっとケーキに刺さっているロウソクの火を消した。

『侵入者ハッケン!侵入者ハッケン!タダチニ5番隊隊長ハ侵入者ハイジョニツトメロ!隊員ハゼンイン配置ニツクヨウニ!』

不器用なアナウンスが部屋にこぼれてきた。

「へいへい」

そう言って佑助は壁に設置された宇宙ステーションの地図を見ると動いている赤い点を見つけた。

宇宙ステーション内への侵入者の排除は暗殺部隊の役目である。

自動ドアが開いて部屋を出た。するとすぐ横のシャッターが降りて道を塞いでしまった。佑助は廊下の脇についている小さな鉄板の上に乗った。すると佑助を乗せた鉄板は動き始めた。時速80キロはでている。ここ宇宙ステーション通称、守護者達の基地(ガーディアンズコロニー 以下GC)は輪の形をしている。輪の中心部はGCの心臓部である指示棟となっている。何万という人を収容でき、とてもじゃないが歩いて移動はできない。だからこうした移動手段がある。

今回の侵入者のパーソナルレベルは3。結構高い数値だ。パーソナルレベルは最高で5。いままで存在が確認されていない程の力の持ち主であろう。最弱の1でも生命力は普通の人間の10倍はあるだろう。

侵入者はもちろん機械人間であると推測でき油断はできない。

佑助は侵入者を見つけるなり、侵入者目掛けて小型ナイフを投げた。侵入者はそれに気付きナイフをかわそうとするがもう手遅れだった。侵入者である機械人間はその場でバラバラになり鉄の混じった血が辺りに散らばった。そのとたん何処からわいたのか掃除ロボットが死体を綺麗に片付け始めた。

すると廊下を赤く染めていた緊急ランプが消え再び静かなGCへ戻った。

ガラス越しに宇宙を見ると地球の近くで戦闘が行われているをはっきりと確認することができる。この基地からも大勢の兵が駆り出されている。また戻ってこれるのはよくても10人くらいしから居ないのだろう。

佑助が物思いに耽っていると、肩を叩かれた。振り返るとそこには第3番隊隊長 武蔵 大和の姿があった。

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