表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王様に召喚されました  作者: くいな
魔法学園
28/33

波乱の予感

「僕と付き合ってくれませんか?」


「……………え?」






それは、リンが武道の実習授業から戻ってきたときのことだった。


「リン・シノミヤさんだよね?」


ウィルに劣らないイケメンが話しかけてきました。


「え……はい?」


「少しお話いいですか?」


ぱっと手を取られて、有無を言わさず連れて行かれた。






「僕は一般クラスのワイアット・フォレスター。君はリン・シノミヤさんだよね?」


連れてこられたのは中庭。

只今向き合って話中。


「…えっと…はい」


「僕と付き合ってくれませんか?」


「……………え?」


今何と?


「君が異世界クラスにいるってことは、運命人がいることは分かってる。でも、僕は君に一目惚れをしてしまったらしい。どうしても気持ちを伝えたくて…。よかったら僕と恋人になってくれないかな?」


どうしてそうなったっ!?

この人、今運命人がいることは分かってるって言ったよね!?

浮気しろって言うのですか!?


「この世界では、運命人がいても他に恋人ができることだってあるんだよ。ほら、君の世界でも最初の恋人が運命の人って決まったわけじゃないだろう?それどころか、すれ違って運命の人と結婚しないって事もあるんだって?この世界では基本運命人と結婚することになってるけど、違う人と添い遂げたり、結婚するまで他の人と付き合って経験を積むなんて普通のことなんだ」


………この世界の価値観が全く持ってわかりません。


「それで、よかったら僕と付き合ってくれないかなって思って」


「で、でも、私あなたのこと何も知らないし…」


ワイアットはその言葉を聞いて、ニッと笑った。


「じゃあ、友達から始めよう」


何となくはかられた気がした。






「そんなことが…。やはりこの世界の価値観はよくわかりませんね」


アイリーンは、リンの話を聞いて苦笑した。


「ウィルフレッド王には?」


「こんなこと言ったらどうなるか…」


なんとなく、後が大変になる予感…。


「リン…」


後ろからウィルの声が聞こえてびくっとなったのが自分でもわかった。


「………帰るぞ」


「あ、うん…」


話聞かれてないよね?と心配したが、普通の顔をしていたので聞いてはいないらしい。


ウィルに抱きしめられて、一瞬で部屋に帰った。


「…………で?」


「…え?」


抱きしめられたまま、ウィルの眉間に皺が寄っていく様を見た。


「…そのワイアットとかいう男はどうした」


いつもより声のトーンが低い。

頭の中で警報が鳴っている。


「あ…え…えっと…、お、お友達に…」


「………」


あぁぁぁあ、ウィルが不機嫌になっていく…。


ウィルの顔を上目遣いに恐る恐る覗く。


「んぅ!?」


………噛み付かれた。


「なるべく近寄るな」


そう言ってウィルは執務に向っていった。






お、おおお、怒ってらっしゃる…!!!

遅くなって申し訳ないです!


お気に入り100件超えありがとうございます!!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ