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王様に召喚されました  作者: くいな
魔法学園
27/33

終息と変化

「リンちゃんっ!」


「アイリーンっ!」


久しぶりの学園。

リンドグレーンの一件があり、学園の警備は一層強くなった。


「アイリーン大丈夫?」


「リンちゃんこそ大丈夫ですか?一番最初にかかったって聞きました。一番長く苦しんだと言うことも…」


アイリーンが俯く。


「大丈夫、もうこの通りピンピンしてるよ」


にこりと笑いかけると、アイリーンも安心したように微笑んだ。






授業が終わり、迎えを待つため学園の中庭で噴水を見ながらぼうっとする。

アイリーンは先ほどシリル直々の迎えで帰っていった。


学園の中は変わった。

内装がと言うことではない。雰囲気がなにやら重々しくなっていた。

リンドグレーンの一件により、警備が強固し、いつもどこか緊張している。


「リンドグレーンはもうこの国にはいないのに…」


腰に挿している日本刀を撫でる。


授業内容は大きく変化し、応用的な魔術、技術、知識、武道になった。


武道の一環で各々が使いやすい武器を携帯して武器に早々に慣れろという事で、リンは日本刀を選択した。

アイリーンは遠距離がいいと言い、短銃を選択した。


「リン、一人になるなといっただろう?」


噴水の水に手を浸していたら、ルシアが近寄ってくる。


警備が強化され、第一騎士団団長のルシアも学園の警備にあたっていた。


「?後ろの人は?」


よく見ると、後ろにはこげ茶の髪の美形の男の人が立っていた。


「初めまして、俺はユリウス・シファー。第二騎士団団長で、ルシアの運命人」


「ルシアの…!?」


考えてみれば、ルシアも21で運命人がいてもおかしくはない。


「今まで遠征に行っていたからな。主にリンドグレーンのことを探っている」


第二騎士団は別名遠征騎士団と呼ばれ、第一騎士団が王城警護専門なのに対し、遠くへの遠征の任務が多い。


「すまない、前回のことも今回のことも、リンドグレーンを見失った俺の責任だ」


「い、いえ。あの…、今リンドグレーンの居場所は…?」


この国にいないのは確認済みではあるが、再び見張っていないとリンドグレーンが来ても警戒ができない。


「今部下が総出で探している。他国の騎士団も探しているから、見つかるのも時間の問題だろう」


「リン…」


後ろから抱きしめられたと思ったら、そこにはウィルがいた。


「ウィル!」


「そう睨まないでくださいよ、陛下。王妃に近づく男は皆敵ですか?俺はルシアがいるでしょう?」


ユリウスはそう言いながらルシアの腰を引く。


「………状況は?」


ウィルがそう言うと同時に炎が飛んでくる。


「噂をすれば…」


炎は鳥の形を模しており、ユリウスの腕に止まり、消えると同時にそこに紙が残った。


「アロイスのジュバールで発見されたそうです」


アロイスと言えば、あのヤのつく怖い人を思わせるファウストの国だ。


「リンドグレーンも、さすがにファウストの国で悪さをしようとは思わないだろう…。しばらくは安心な生活が送れそうだ」


ウィルがリンに口付ける。


「うぃっ!?る、ルシアたちの前でなにやってっ!?」


そう言うと景色が一瞬にして変わる。


どさっと降ろされた場所はベット。

ついでに腰の刀も抜き取られる。


「人前じゃなければいいんだろう…?」







天井とウィルが見えた時にはもう既に喰い付かれていました。

投稿遅くなって申し訳ないですっ!

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