彼氏が浮気⁉︎相手はまさかの…
わたしには、恭介という彼氏がいる。
恭介は、正直モテる。
恭介は、付き合うときに宣言してくれたの。
浮気は絶対しないし、碧依ひとすじだからって。
その言葉を信じて半年のことだった。
「碧依!恭介が浮気してる」
って、親友のラナが言ってきたの。
ラナがウソなんかつくかな?
…
でも、恭介だって浮気なんかするはず…
…
「ラナ…どういうこと?」
「これ」
ラナが差し出してきたのは、写真。
え…
恭介がまさかの腕組みデートしてるっぽい画像。
これは…
しかも、この写ってる女子…めっっちゃ可愛いんですけど⁉︎
どういうこと?
「ねぇ、ラナこの写真って、どうしたの?」
「わたしが昨日激写いたしました」
「どこで?」
「放課後…あの有名なデートスポットで」
「えー…」
血の気が引いた。
そんなのって…そんなのって…
これは、二股なの?
それとも…わたしは、もうすぐ捨てられる…
ふと、廊下にでていったん落ち着こうとしたら、まさかの恭介がいた。
「お、碧依」
「恭介…」
…
「どうした?元気ないじゃん」
…
「え、ううん。そんなこと…ない…から」
「どうしたんだよ?なんかあった?」
「あの…そうだ!来週のデート忘れてないよね?」
「あぁ、もちろんだよ。行くんだろ?あのデートスポット」
…
恭介…
恭介は、もう行ったんだよね…?
あの、かわいい女子と。
わたしとも、行くんだ?
普通に…
「恭介は、そこ行ったことある?」
「えっ⁉︎あー…あの…それが…さ…」
「あ、ウソ‼︎今のは、なんでもない!冗談だから。じゃ、わたし…次の時間、移動教室だから。じゃね」
「あぁ、うん。じゃあまたな」
…
またなだって。
また今度があるんだ。
…
あ、もしかして…わたし来週って、あのデートスポットでフラれるんじゃないの⁉︎
…
そんな…
そんなのって…
「碧依、さっき恭介来てたよね?聞いた?」
「聞けるわけ…ないよ」
「そっか、わたし聞いてあげる?」
ラナ——
…
「ううん、大丈夫。自分でなんとかする」
「わかった。」
自分で…どうしよう。
ただのフラれ待ちじゃないのっ‼︎
デートの前日…わたしは、よく眠れなかった。
というか、一睡もしていない。
だって、寝られるわけないじゃない!
フラれるってわかってて、これからフラれに行くんだもん…
待ち合わせ場所に向かうと、いつも通りに恭介が待っていた。
「おっ、碧依!今日もかわいいな」
…
恭介…
わたしは、泣きそうになったのを我慢して、笑顔で
「恭介も、かっこいいよ」
って返した。
「それじゃ、行こっか」
…
「待って‼︎恭介…わたし、恭介に話がある…の」
…
恭介が不安そうな表情になって、わたしをみた。
…なんで恭介が、そんな顔するのよ。
「はなしって…なに?」
…
あ、どうしよう…
なんて切り出すか全く考えてなかった…。
一睡もしていないくせに、なんにも考えてなかったよ…。
「えっと…あの…恭介って…実は、わたしより好きな人…いるよね?」
「はぁ、いるわけないじゃん。オレ、碧依のこと大好きだよ?どうした?いきなり」
「だって…この前…いたんでしょ?今から行くデートスポットに。」
…
「えっ⁉︎なんでそれを⁉︎」
「見た人がいて…」
恭介は、頭を抱えた。
やっぱりなんだね。
「わかった、見られたら仕方ない。…正直に話すよ。あれ、実はきょうだいなんだ」
⁉︎
そんなの…信用できるわけ…なくない⁉︎
てか、恭介ってあんなにかわいい妹が…
いるわけない。
恭介には、弟しかいない。
なんでそんな嘘を——?
「あ、写真…みる?」
⁉︎
恭介が差し出した写真には、アノかわいいこがうつっていた。
…
「これ弟」
⁉︎
「えっ⁉︎」
「女装が好きでさ…よくこういう格好するんだよね。」
「…そうなんだ。疑ってごめんなさい」
「オレも、ちゃんと言っておけばよかったな。ごめんな。じゃ、デート行こっか」
「うん♡」
彼氏の浮気相手は、まさかの弟でした。
おしまい♡




