序章-3
そうつぶやくと自分の目の前に
“ステータス”
が現れた。
言わずもがな、そこには自分の能力が数値化されて記されていた。さらに自分がもつスキル、体質なども示されており成長と共に更新されていくものと思われる。
アルベルト5歳のステータスはこのようになっていた。
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【天職】
【総合力平均】
生活力総合:2
戦闘力総合:7
魔力総合:3
知識力総合:7
【各種適正】
・生活力適正
調理:A
テイム:S
空腹体制:C
鑑定:B
話術:A
乗馬:S
・戦闘力適正
素手:S
柔術:A
弓術:D
銃術:C
盾術:D
・魔力適正
闇魔術:C
火魔法:D
・知識力
人間関係:A
言語理解:D
☆特殊ステータス
豪運:S
【個別スキル/適正】
豪運:5級
偽証:7級
隠蔽:4級
賢者:5歳
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以上が今の自分のステータスである。
天職の欄が空白になっているが、神の話によれば時期が来ればここに“詐欺師”が追加されるのであろう。
チートな能力な気もするが、こればかりは他と比較ができない為何とも言いようがない。例えば、基準がA-Bランクであれば、自分のステータスは並の能力に近いと判断出来るからである。
“偽証”“隠蔽”スキルが何とも詐欺師を彷彿とさせるが、前世の能力が反映されると言っていたこともあり、戦闘力はまずまずとみえるか。
場合によっては隠蔽スキルで自分のスキルを隠蔽する必要もありそうだと考えてしまう辺りが、すでに詐欺師として生を受けてしまっていることを感じさせる。
「よし。考えても仕方がない。まずは“ステータス”について聞き耳を立てながら生活していこう。」
そうつぶやくと見慣れない形の箱型のトイレをあまり覗き込まないようにして部屋を後にした。