『白河院、雅兼の速記を絶賛すること』速記談1080
掲載日:2024/09/29
白河院が、孫の鳥羽天皇に、源雅兼のことをお話しになることには、私はよき家臣を持っている。権中納言藤原通俊や大蔵卿大江匡房は、近年の名臣と言えよう。しかしながら治部卿源雅兼は、彼らに勝るとも劣らない名臣で、雅兼の速記の腕前は、並ぶ者がない、と。大納言藤原成通が言うことには、院は、雅兼卿のことをお話しになるとき、口を極めて絶賛される。私は何度も聞いたことがある、と。
教訓:鳥羽天皇の父である堀河天皇が、その父白河院よりも先に崩御されたことが、院政完成の原動力となった。その白河院が、孫である鳥羽天皇に家臣を褒めるということは、ある種の遺言で、速記ができる家臣を一番に褒めるのは、大層立派なことである。




