ゼンインソロッタ
「ブウラックとサンダ無事戻りました。」
ハチヨウが帰ってきて二日,他の二人も帰還した。これで,今の仲間五人が全員揃ったこととなる。
ウズラ,アサリ,ハチヨウ,ブウラック,サンダ,この五人がずっと領地開発をしてきた仲間である。いつもいつでも本気で信頼できる仲間だ。
「ウズラの旦那,どうやらワラスーボとカステイラが俺たちを消そうと兵の準備を開始したんだ」
「そうですそうです。どうやら小競り合いを皇帝が止めて,我らを仕留めた方の言い分を聞く,と言ったらしくて」
「ハァ…あのアホ皇帝は…」
皇帝達のことは無視しておいて,とりあえずこれからの方針をアサリ以外の三人にも伝えておこう
「さて,一旦集めた情報をまとめるぞ」
今いる場所はワラスーボの領地。
ワラスーボとカステイラの小競り合い。
皇帝は俺らを消そうとしている。
毒沼の中に島。
「「「毒沼の中に島っ!!!」」」
「ハチヨウには悪かったな。三人同時に驚かせたかったんだ。」
「この前の話からどうしようかと思ってたんだぞ。毒沼の中を泳ぐとか,潜ってみるだとか,不安に不安だらけだったんだ……ウズラ様」
「ウズラ様はやめろ。まぁ今まで誰も見たことも聞いたこともない存在だから驚くのは分かる。でもこれは俺とアサリが自分たちの目で見てきたから事実だ」
「という訳で毒沼の中に行くぞー!!!」
「どういう訳なんだ。領主殿…いやウ…ウズラ様」
そんなこんなで他の四人から,白い目を向けられ,ウズラ様と呼ばれながら,毒沼の中に旅立っていくウズラであった。
「俺のことをウズラ様と呼ぶのはやめろーーーーー!!!」