ヒトツキニイチド
「「毒沼に魔物が!!」」
ハチヨウとアサリが同時に叫んだ。
「あの毒沼は私たち外のものを中に入れないためにあるのではなく,あの魔物らを外に出さないためにあるのではないかと」
「ですです」
「...なるほどな。あれほどの魔物が来たらば,村の一個や二個は簡単に潰されるだろうからな」
「イヨちゃんは潰されないぞー!!」"パタパタ"
一匹がなんか変なことを言ってきた...
そこでウズラはイヨちゃんがもともとこの島にいたことを思い出した。
「ん?そういえばイヨちゃんは魔物の大群に会ったことあるのか?」
「あるよー!!いい食料だから毎日来て欲しかったけど,一ヶ月に一回くらい来てた気がするー!!」"パタパタ"
「とんでもないこと言い出したな...」
「イヨちゃん,お腹いっぱい食べたいから,ここに引っ越してきたのー!!」
「ただの食いしん坊だった...」
イヨちゃんはただの残念なイヨちゃんだった。
「ところでよ。あんなに大量な魔物どこからやってくるんだ?毎回,毒沼に沈んだり,食いしん坊の腹の中に消えていくんだろう」
「この島全体の魔物を集めても,あの量にはならない気がするぞ」
「魔物の大渋滞でしたでした」
「確かに疑問だな。もしかしたらダンジョンがあるのかもしれないが,魔物の大氾濫なんて,十年に一度,あるかないかだ」
イヨちゃんの情報が無ければダンジョンの大氾濫で済まされたかもしれない。
だが,これは一月に一度起こるのだ。
「イヨちゃん,この魔物達はどこから来るのか分かるか?」
「うーん...島の中心の方?食事に集中してたから覚えてないよ...」
イヨちゃんに聞いたが,あんまり役に立たなさそうだ。
けれども,何のヒントもないため,島の中心を調べることに決めたウズラ一行だった。
【オネガイ】
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【カンシャ】
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これからも毒沼をよろしくお願いします。