ムスウノアシアト
夕食を食べ終えたウズラ一行は,明日に備えて就寝した。
ここに本格的な結界を使っているのでブウラックとサンダも寝ており,見張りは誰一人いなかったのだ。
次の日...
「おはよう。朝からトレーニングとは元気だな」
「おはよう,もうすぐ朝食か?」
「あぁ,それで呼びに来たんだ」
ハチヨウを呼んで,朝食となった。
「今日はベリーを練りこんで焼いたパンだ」
「いい匂いです」
「ウズラは一家に一台だよな」
「ですです」
「イヨちゃんのは魔力ふりかけも練りこんだこっちね」
「おいしそー」"バタバタ"
こうしていつも通りの朝食を終えた一行は拠点の整備を始めた。
結界は魔力に反応して出入りを防ぐので,普通の動物用に塀を作る必要がある。
そのため,結界の端にきた。
すると,結界の外側に無数の足跡があった。
「領主殿,これは!?」
「まぁ,魔物だろうけど...尋常じゃない数だな」
結界はもちろん魔物を防ぐのである。
外側にしか足跡がないということから足跡の正体は魔物である可能性が非常に高い。
「結界は魔力の遮断をするし,結界は10km以上の範囲だからな...気が付かんかった。ちょっと塀を作る前に調べるか」
毒沼の中の最初の拠点の整備をしようとしていたウズラ達だったが,緊急事態のために予定を変更するのだった。
俺とアサリ,ハチヨウは近場を,ブウラックとサンダは魔物が向かっていった先を調べることにした。
「ウズラ,少なくとも足跡は十種類以上あるぜ」
「珍しいな,魔物は同種でも喧嘩になることがあるくらいだ。ましてや,多種になると必ず争いが発生するはずなんだがな...」
「上位種がいるんじゃないか?」
「ハチヨウの言う通り,上位種がいるという可能性も高いな」
「領主殿,上位種がいるのならブウラック殿とサンダ殿が危険では?」
"ぺちん"
アサリの頭を軽くたたく。
「竜だったらともかく上位種ごときならあいつらが後れを取ることは無いよ」
「イヨちゃんなら勝てるよ!!」"パタパタ"
「はいはい」
イヨちゃんが入ってきてしまい,また区切りも良かったので,調査を一旦やめて,ウズラ達はブウラックとサンダの帰りを待つこととしたのだった。
数分後...
「ただいまもどりまむにゃむにゃ」
「至福です至福です」
ふんわりふわふわの空飛ぶ絨毯を使って調査に向かっていたブウラックとサンダが帰ってきた。
「お前ら...お前らのためにピシットパリパリ空飛ぶ絨毯作ってやろうか」
そんな脅しをかけると...
「旦那,そんなこと言わないでくださいよ」
「嫌です嫌です」
物凄い勢いで立ちあがる二人であった。
どんだけ嫌なんだよ,ピシットパリパリが...
「で報告してくれ」
二人に報告を促したウズラだったが,この報告は先の予想とは違うものであった。
【オネガイ】
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【カンシャ】
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