アラタナキョテン
広い平原での昼食後...
「そうだな,広いし川もあるし,拠点にしてもいいかもな」
「ウズラの旦那,ここに拠点をつくるんで?」
「作業ですか?作業ですか?」
「ブウラックにサンダ...お前ら...」
毒沼の中に入ってから一切活躍の場が無かった二人が,ようやく自分の出番だと思い張り切りすぎていた。
リュックを背負い準備万端で,今にも飛び出していきそうな勢いである。
「ちょっと待て」"ガシッ""ガシッ"
ウズラはブウラックとサンダのリュックを掴んだ。
走り出そうとしていた二人はウズラに捕まって,足だけ動かす状態となった。
"バタバタバタ"
「何やってんだ,お前ら」"バタバタバタ"
「ハチヨウ,ここに拠点を作ろうと思ってな」"バタバタバタ"
「それで二人が飛び出していこうとしたってわけか...」"バタバタバタ"
「領主殿,拠点を作るとは?仮拠点ではなく?」"バタバタバタ"
「アサリ,前に結界のこと話しただろ。ちゃんと固定された結界を張るってことさ」"バタバタバタ"
この世界は常に魔物の脅威と隣り合わせだ。
そのため,町には必ず結界がある。
帝都のように魔道具を用いた結界もあれば...
「領主殿,魔法陣を書くんですね」"バタバタバタ"
これからウズラ達がやろうとしている,魔法陣を用いた結界がある。
魔法陣とは古代文字を用いているため,扱えるものがウズラ達くらいだ。
現代の町は遺跡の周りにあることが多い。
これは遺跡に残る魔法陣による結界を利用するためである。
「これを使うと魔道具協会から睨まれるんだよな...」"バタバタバタ"
「あの人たちは領主殿から絞るだけ絞って,さらに逆恨み...本当に許せません」"バタバタバタ"
魔法具の結界の場合,大量の魔石がいる。
そのため,とても多くのお金が必要であるのだ。
しかし,魔法陣の場合,周りを漂う魔力を用いるため,魔石がいらないのだ。
このため,ウズラが魔法陣による結界を使えると広まったとき,今まで魔道具の結界を使っていた者たちが挙って殺到したのだ。
魔道具の管理や魔石の専売をしていた魔道具協会はこの事態で大きな損をした。
代わりにウズラは新たな魔道具をいくつか公開したのだが,利権を崩された魔道具協会は怒り心頭で,いまだに喧嘩中なのである。
「まぁ,あいつらのことはどうでもいいよ。とりあえずどこを中心にするか決めてからどの範囲に結界を張るか考えよう」"バタバタバタ"
こうしてウズラ達は毒沼の中で新たな拠点を創り始めたのであった。
「ところでウズラにブウラックにサンダ。お前らいつまでその状態でいるんだ?」"バタバタバタ"
この会話中,ブウラックとサンダはずっとウズラに捕まっており,足だけ動かす状態を続けていたのであった。
"バタバタバタ"
「イヨちゃんも遊ぶー!!」"バタバタバタ"
「カオスだ...」"バタバタバタバタバタバタ........."
【オネガイ】
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【カンシャ】
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