イガイナオモイ
2020年ももうすぐ終わりですね...
2021年がいい年になりますように...
その後,夕食も王都の名店「海賊」のお弁当で済ませ,お風呂に入り,警戒係であるサンダとブウラック以外は寝た。
「サンダ嬢,何で最近旦那の悪口言ってたんだ」
「信頼されてるか確かめたです確かめたです」
「どんな確かめ方だよ...」
「俺たちは確かに敵として旦那に会ったけど,仲間だろうよ」
「でも...態度が違うです違うです」
「ハチヨウの旦那はウズラの旦那の幼馴染だし,アサリはウズラ大好きだしなぁ」
「私たちのことが嫌いですかですか?」ウルウル
「そんなことないだろ」
「でも頭グリグリされましたされました...」
「愛のある証拠だろ...それ」
「そうですか?そうですか?」
「誰も嫌いな奴に頭グリグリしないだろ。例えばお前ワラスーボ辺境伯に頭グリグリしようと思うか?」
「思わないです思わないです」
「そういうことだ...この話はここまで!!警備するぞ!!」
「了解です了解です」
実はウズラだけ寝ていなく,二人の会話を聞いていたのだった。
「そうか...サンダはそんなこと考えていたのか...」
ウズラは意外な思いを知った。
ブウラックとサンダはもともと孤児だった。
今でこそウズラの活躍もあり,帝国で食いっぱぐれることは無いが,当時の帝国は食料が少なく,貧民街では大人ですら生きる死ぬの生活をしていたのだ。
言い換えれば,当時の帝国では,孤児は死ぬ運命だったのだ。
この二人も死ぬ運命だったが,犯罪組織に拾われ暗殺者として育てられたのだ。
二人が成長したころ,開拓によって帝国の生産力を上げていたウズラを他国が暗殺しようとした。
それがブウラックとサンダの最初の任務であった。
張りっ切っていた二人だったが,あっさり暗殺を阻止されて,逆にウズラは犯罪組織を壊滅させた。
行く当てのなくなった二人をウズラが引き取ったのだった。
「懐かしいな...それからいろんなことをしてきて,すっかり打ち解けたと思ってたんだけどな...」
そんなことを考えながら,ウズラは作業を止め,ベットに入るのだった。
【オネガイ】
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【カンシャ】
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