サイゴノイッピョウ
パソコン壊れてしまい数日ぶりの更新です。
携帯で書くのが苦手すぎてすみません。
「領主殿,ところで次はどちらに行かれるのですか?」
「うーん...この毒沼の島もずいぶん大きそうだからな...」
「ウズラの旦那,俺は右回りで行けばいいと思うぜ!!!」
「左回りです左回りです!!」
「いや,ここは中央突破だよなー!!ウズラ!!」
「お前ら!!俺に合わせろよ!!」
「うーん,見事の三つに割れたな...そうだ!!!じゃあ...」
「最後の一票はアサリ嬢にしよう!!」
「えっ!!私がですか!!?」
「そうだな!!三人に割れたからな!!!最後の一票はお前だ!!アサリ!!!」
「......って領主殿も一票投じてないじゃないですか!!!これ,自分で考えるのを放棄してるだけじゃないですかーーー!!!」
「おい!!アサリ,ちょっとこっちにこい!!」
「なんですか,ハチヨウ殿。急に...」
「まぁまぁアサリ嬢,ちょっと集合だ」
「そうですそうです」
「ブウラック殿にサンダ殿まで...」
「どうしたんだ,お前たち」
「ウズラはちょっと待っててくれ」
こうしてウズラ以外の四人の話し合いが始まった。
「お前は知らないと思うがな...ウズラには道を決めさせてはいけないんだ。非戦闘員で一緒に冒険したことがないアサリは知らないと思うが…」
「どういうことですか??」
「例えばダンジョンでな,二股があったとするだろ。ウズラは確実に行き止まりを選ぶんだよ...酷いときは即行でトラップやモンスターハウスを引き抜くし...」
「ですです」
「なっ...なっ......」
驚きのあまりアサリが震えている。
「アサリ嬢,震えてるところ悪いけどな...旦那はトラップやモンスターハウスがあっても余裕で対処するし,何なら行き止まりのときはダンジョンの壁を無理やりぶち壊すこともあるんだ...だから質の悪いことに旦那は自分のルート選択がヤバいことに気が付いてないんだ」
「そ...そんな...」
「一緒に行くこっちのことも考えてほしいもんだぜ,ウズラには」
「ウズラ嬢。ここもある意味,毒沼の中で何が起こるか分からないだろ。だからウズラに道を選ばせてはいけないんだ!!」
「そうですそうです!!」
「だから,アサリ。お前が決めろってことだ」
「「うんうん」」
「わ...わかりました!!」
「お前ら,何話してるんだ」
「領主殿,最後の一票は私が投じますね!!」
「なんだ,急に。さっきまで最後の一票が嫌そうだったのに。どうせ島全体を見て回るんだから,どっちへ進もうとあんまり関係ないだろ。俺が決めてやるよ」
「領主殿,左回りで行きましょう!!!」
「なんだよ,おれが決めるって言ってんのに。でもそうか!!俺も左回りで行こうかと思ってたんだよ!!」
「「「「はっ......」」」」
「お前ら急にどうした」
こうして部下達は悲しみの中,島を左回りで進むこととなったのであった。
「ところで皆さん,この島に来ることを決めたのは領主殿だったのですが,さすがにそれだけでは何もない起こらないですよね...そもそも毒沼に来させたのは皇帝ですし...」
「アサリ,それとんでもないフラグになってねぇか...」
「絶対何か起こるよ...この島で」
「ヤバいですヤバいです」
「えっ......」
「まぁ大丈夫だ。何かあってもウズラのそばが一番安全だろうし......」
「「そうですね」です」
「えっ......」
一抹の不安を抱えることとなってしまった部下たちであった。
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