カリキョテン
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無事毒沼の中に着いたウズラ一行は拠点となる地域を探そうとし始めた。
「ウズラの旦那,偵察に行ってくるか」
「いや,ブウラック。あまり個別行動は控えよう。この島には未踏の地だし,何があるかもわからんしな」
「まずは拠点場所を決めなきゃいけないですね,とりあえずどちらに向かいますか」
「アサリ,俺を誰だと思ってるんだ」
そう言ってウズラは地面に手を着いた。
「サーチ.........ビルド!!」
"ゴゴゴゴゴッッ"
「ほい,仮拠点ができたぞ」
「はっ???」
「アサリ,こいつは滅茶苦茶なんだ。早く慣れろよー」
「メチャクチャですです」
「こうも大規模魔法を使われると斥候をする気が失せるんですけど。ちなみに旦那,今のサーチはどのくらいの範囲で?」
「たった10kmだよ。近いところはいいけど...ブウラックとサンダが情報収集してくれないと...俺には何もできないよ」
「旦那~。10kmってのがそもそもおかしいんだけど...」
「サーチってせいぜい500mくらいですくらいです」
「まぁそんなことどうでもいいだろ。近くに危険な魔物はいなかったぞ」
「サンダもブウラックもじゃあ仮拠点で休憩でもするか」
「そうするか...ってお前らさっきまでぐっすり寝てただろーが!!!あとアサリいつまで固まってんだ」
「はっ...私はなにを...って小型要塞が出来上がってるんですけどーーーー!!!!」
こうしてウズラたちは仮拠点を手に入れたのだった。
拠点の中にて...
「ところでよー...建築魔法って普通,土台作ってとか手順踏むんじゃなかったっけ??」
「ハチヨウの兄貴の言うとおりだが...まぁ,そこはウズラの旦那だからなぁ」
「常識が通用しないですしないです」
「領主殿って実は私たちのこといらないんじゃ」
「バーカ,アサリ。一人なんて楽しくねぇんだから,お前らは絶対に必要だよ」
「領主殿!!......って結局それって,私たち必要ないってことじゃ...」
ぺチン
「急に叩くなんて,何するんですか!!領主殿!!」
「...アサリ,全くお前は...はぁもういいよ」
ウズラはそう言って,個人用の部屋に入っていくのだった。
「ちょっと,よくありませんよ!!領主殿,どこ行くんですか!!」
そしてウズラを追いかけるアサリであった。
「まーたウズラがアサリで遊びだしたな...」
「ウズラの旦那とアサリ嬢は喧嘩するほどってやつだな」
「まったくですです」
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