11 ボッチなんです、、
サバイバル4日目
ふう、、昨日は拠点拡張作業と、3食モヒカンベアステーキの日だった。いくら美味くても、流石に3食目は「ウップ」ってなったよ、、なんか汗からモヒカンベアの臭いが出てそうだ。
拠点拡張のほうは、通路が約50mほど、部屋も8部屋作成してレベルは12も上がった。
でもってこんな感じ。
タロウ タナカ
レベル38
職業:ガテン系
HP:813/813
MP:243/243
攻撃:B
防御:B
魔力:C
素早さ:B
ユニーク武器:スコップ(熟練度B)
スキル:鑑定B 弓術G ネコC 土魔法D
うん、順調に安全にレベルアップしてます。レベル40になったら、またボーナスっぽいスキル取得があるかな?
人と比較できてないから、どんぐらい強いのかわからんのだけど、、、
後、土魔法、何が出来るのかサッパリわからん、、どこかで呪文とか習わないと使えないんだろうか?
さて、昨日の雨も上がって、今日は晴天! 採取日和だ!!
という事で、拠点を出て南側、王都エオリアとは反対方向へと向かう。エオリアの人間には会いたくないしね、、
途中、ホーンラビット3羽、薬草数束、山菜少々、採取したところで、ちょっと開けた草原に出た。
ん? おお! イモ草を大量に発見!! これはありったけ掘っておこう!
ザックザック、ザックザック、、
熟練度の上がったマイスコップ、すげえ、、ザクッと土に差し込んで、ちょいと上にひねるだけで、その辺のイモが全部、スポポポポーンと地表に飛び出て来る。あっという間に100kgは取れたぞ、ラワ草の大袋が3袋も満タンになった、、今日は採取もういいだろう、、
そう思って去ろうとしたら、、
「お兄ちゃん!! 大変!! イモが、イモが!!」
女の子の悲鳴のような声が聞こえた。
「ん、なんだよターニャ、何がっ、、、、て、エエーー! イモが、イモ草が無い!!」
「そうなの、そうなの!! あんなにあったのに、一本も、、無いの!!」
「そん、、な、明日からどうやって、、病気の母さんに、、何を食べさせれば、、」
「うぇーん、、おがぁさんが、、、」
「泣くな、グスッ、、ターニャ、、グスッ、探そう、、」
人の気配感じて、思わず隠れてしまったわけだが、、
うーーん、、しまったなぁ、、根こそぎ採取したら小さな子供達に泣かれてしまった。茂みからコッソリ見てたわけだが、この兄妹、子犬を擬人化したような顔で、手も体も茶色の短い毛で覆われている。衣服は、、二人ともボロボロの半ズボンだ。歳は兄が小学生、妹が幼稚園児ぐらいか? 犬種は、、柴犬が近いかな?
「うう、くそ、誰かに見つけられたんだ、、土の中に残ってないかな、、」「グスッ、うん、探ず、、」
そう言って、俺が掘り起こした土の中に手を突っ込んで、手探りでイモを探す二人、、
「無いよぉ〜、、グスッ、、おがあざん、、、」
「頑張れ、探すんだ! 母さんのためにも、、」
あかん、ものすっっごい罪悪感に苛まれてきた。なんだか胸のところがキュンキュン痛い、、
「あのー、君たち、、」
「ひっ!」
「に、にんげん!!」
ビクッと固まり、妹を背に敵意を露わにする犬の少年、、、
「ウーーッ!! く、くるな! きたら、、噛むぞ! 引っ掻くぞ!」
「お、お兄ちゃん、、」
背中の毛を逆立てて小さな牙を剥き、威嚇する柴犬少年、、
「いや、そうじゃなくて、、」
そう言ってスコップを前に構えてイモの袋を出そうとしたら、、
ものすごいダッシュで逃げられた、、
「お、お兄ちゃん、、にんげんが居たよ!」
「あ、ああ、あそこはもうダメだ! にんげんがこんなところにまで来るなんて!」
まあ、レベルアップしている俺なら、彼らの後をつけるのは造作もないことなんだが、、彼らがあてにしていた食料をとっちゃったみたいだし、、家まで行って少し渡してあげた方がいいかな、と、、
で、今俺は隠れ里のような村の入り口で、十数名の犬人たちに囲まれた上に錆びたボロボロの槍を何本も突きつけられて両手を上げていた。
「くっ、にんげんめ! こんなところまで追って来るとは!」
「ああ、この隠れ里ももう終わりか、、」
「おい! 仲間はあと何人いるんだ! はけ!」
……ゴメンなさい、仲間、居ないんです、ボッチなんです(涙目)
お読みいただきありがとうございます。




