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目は語る
こんなときは時間が過ぎるのが異常に遅い。
バツが悪い想いをしている私を前に、青いハイヒールの女は杉崎さんに黒光りするスマホを渡す。
その動作の最中二人はずっと私のことを見ている。
そんな気がしているだけかもしれない。
女の方はどうゆうわけだか侮蔑を込めた視線を上から浴びせかける。
杉崎さんはただただ不思議そうに私を眺めている。
耐えられるだろうか?この無言の暴力に。
このままここに立っていられるだろうか?
「あの…」
ふと、声の方に顔を上げると、栗のようにまん丸い目玉がこちらを向いている。




