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お月様は見ている  作者: 坂本瞳子
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ふらりと

「見てたでしょう、あたしのこと。」


なに、この人もう酔ってるの?まだ2杯目でしょう?

カウンター向こうのおねぇさんもギョッとしてた。

まだ、あたしのこと見てる。


なんて言ったらいいか分かんないから放っておこう。


「ねぇ…」

青いハイヒールの女は私の方に向きを変えたところ、まだほとんど飲んでいないグラスをカウンターに置きながら、ふらりとした。

あたしは慌ててこの人を支えた。

カウンター越しにおねぇさんも、慌ててこの人の方を掴んだ。

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