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お月様は見ている  作者: 坂本瞳子
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どうかしたい

あの子の顔つき、下を向いた感じ、あれは、改札口の前で後ろを振り向くことができなかったアタシに似ていた。

だから、声をかけずにはいられなかった。

杉崎さん、あの子のこと知らなそうだったけど。


まあ、アタシがこれ以上気にしてもなんともならないか。


何をどうしてあげたい、って訳ではないのだけれど、ねぇ。

アタシだって、自分のこと、なんとかしなくちゃいけないのにね。


この青い靴、まだ脱げそうにないな。

決して足には合っていないのだけど。


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