表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お月様は見ている  作者: 坂本瞳子
41/63

電車に乗った

「行って」

「え?」

「お願い、行って!」


遠ざかる足音が聞こえた。ううん、響いた。早くも遅くもなく、足音は段々小さくなって行った。

胸に抱えた靴箱が入った紙袋を、強く強く抱きしめた。


足音が聞こえなくなったとき、涙が止まった。

顔を上げた。

定期は鞄の中にあった。

改札を颯爽と通り過ぎた。

ICカードが検知されなかったのをもろともせず、通り過ぎた。

階段を駆け上がった。

夜風が冷たかった。

ホームにはそこそこに人がいた。

夜9時半、居て当然なくらい、多くも少なくもなく、人がいた。

誰かに見られているんだろうか、涙が乾いた頬を?

もうどうでも良かった。

電車がきた。

乗り込んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ