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お月様は見ている  作者: 坂本瞳子
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ひがみ

靴を履いているという感覚はなかった。

立ってみた。

歩いてみた。

座ってみた。


足にしっくりきているのか、判断できなかった。


「こちらは現品限りになります。」


はッと店員さんを見てしまった。キツイ目つきをしていたかもしれない。

でも、彼女はそれ以上なにも言わなかった。

私も何もいえなかった。


しばらく、低いソファに腰かけたまま、足を右へ向けてみたり左へ向けてみたり、もう立ち上がる気なんてなくなっていて、歩いてみる気なんてもっとしていなくって…。

今さらもういいですとは言えず、現品ならせめて割引してくださいとも言えず…


「これ、ください。」


「ありがとうございます。」


冷ややかな顔つきをした店員さんがやっと言ってくれたとでも言いたげな表情に思えたのは、ひがみなのだろうか。

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