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お月様は見ている  作者: 坂本瞳子
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さ。

なんでだ。涙が止まらない。

杉崎さんがいるのに。

泣き顔を見られたくないのに。


杉崎さんは少し離れた場所から、見ないふりして見てる。


どうしようもないから、御手洗いに逃げて来ちゃった。

はああ。

どうしたんだろう、あたし。

どうしたらいいんだろう、あたし。

どうしたいんだろう、あたし。


自分で自分のことが分からないなんて、久しぶり。

あ、もしかしたらあの子も同じような気持ちなのかもしれない。

ね、きっとそう!きっと。


さ。

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