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気になる
杉崎さんが買って来てくれたチョコパンはなんだかオイシイ。
「そうだ。杉崎さん、あの子、知り合いですか?」
「あの子?」
「ほら、今朝、…一緒に居たってゆうか…、その、夕方も。」
「…ああ。」
「知り合い?」
「んー? 知らない。」
「…そうなんですか?」
「ああ。」
なんだか歯切れの悪い答え。
知り合いなんだかそうじゃないんだかなんて、実はどうでもいいんだけど、あの子のあんな感じがなんだか気になる。
気にしてどうにかなる訳でもないのだけど、なんだか気になる。
だからってどうしようもないんだけど。
この、杉崎さんのまったく気にしていない感じが、余計気にさせる。




