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お月様は見ている  作者: 坂本瞳子
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不可解

熱いシャワーを浴び続ける。

体中が打たれて痛い。

その分、心が痛くない。


湯船の中でじっとしていると

涙が込み上げてくる。

嗚咽をあげそうなくらい。


惨めな気分になりたくない。

なぜ、惨めに感じるのかは

分からない。


また、熱いシャワーを浴びる。

雨に打たれるのと違って

痛いけれど、不快ではない。


唄う気にはなれない。

口を開けたら、嗚咽が出てきそう。

涙が込み上げてくる。


一体、何がどうしたというのだろう。

自分でも良く分からない。

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