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呪いか否か

作者: 後東衣桜利
掲載日:2026/08/09

久しぶりに真亜子(まあこ)と美伊子(みいこ)が会って遊ぼうということになった。お互いの仕事が休みの日に待ち合わせをして街中のおしゃれな軽食屋さんに入った。

席につくなり美伊子が、これを真亜子ちゃんにあげたいと言って、押し付けるように渡してきた10cm位の薄汚いマスコット人形。真亜子が拒否する間もなく、彼女がもらう羽目になってしまった。

美伊子は、やっかいな物を押し付けてせいせいした、というような顔や態度で、真亜子は今回の目的はこれだったのかと思った。

美伊子とは学生時代からの友達であるが彼女はそういう自分勝手な所があり、陰では一部の同級生達にはうっすら嫌われていた。今回も食事をし、映画などにも行こう!久々に街をみてまわろうなどと美伊子に上手いことを言われてここまできた真亜子だったが、やられたな、と感じた。

直接返そうとしても絶対受け取らないだろうと感じた真亜子は、美伊子がちょっと食事中に化粧室へ行っている間に人形をこっそり彼女の持ってきていた袋に入れた。札幌は冷夏気味で、美伊子は袖なしのおしゃれな水色のワンピースをきてきたようだったが、寒くなったら羽織るための上着を自身の手提げ袋に入れてきたようだったので、その手提げ袋の一番奥に入れた。

美伊子は案の定、逃げるように食事が終わったら帰っていった。

映画へ行こう、街中をみてまわろうなどは嘘だったのだ。

すべてはあの気味悪い人形を手放すためだ。

…なんて考えすぎかな??

私、ネガティブになってる。悪い風に考え過ぎている???

でも、ちょっとだけ、自分で霊感?がある気がしている真亜子は、このマスコット人形は手元に置かないほうが良い、と感じたのだ。


あれから美伊子とは連絡をとらなくなったが、風の噂で美伊子は亡くなったと聞いた。


あのマスコット人形は呪いがかかっていたのだろうか?


真相はわからない。



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