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帰還後


「あの娘は……」


元の世界に帰還した俺は、戻った部屋の中で戻り際に見た光景を思い出していた。


「……前の時にも見た子だったよな」


その姿が見えたのはほんの一瞬だったので断言はできないけど、目に入った髪色や格好が前回の時とほぼ一緒だったし、恐らく最初に俺があの世界に降りた時に助けた女の子だったと思う。あの辺りはあまり人が近寄らないハズの場所だけど、前もあの場所にいたあの娘であればあの場所にいてもおかしくないだろう。恐らくは見回り的なものをしていたのではなかろうか。


まぁあの娘があそこにいた理由は割とどうでもいい。問題は、


「消えるところを見られたよなぁ……」


いや、よく考えたら前回も一気に力を使い果たして姿消えてるはずだし、今更か?


どっちにしろまともな人間とは思われてはいないのは確かだろう。前回にいたっては全裸だったし。


別に、神であることを明かしちゃいけないとかそういった制約を受けている訳ではないので、ばれても問題はないんだが……今の時点で神と名乗るのは躊躇いが……


だって今しょぼいし。確かに滲み出るモノ(シープス)はぶっ飛ばされるし汚染された地域を浄化する事も可能だってのはわかったけど、浄化の方はともかく聞いている限りあれを倒すのは実力がある人間なら出来ているレベルの話だからなぁ……今のあっちの世界での俺のレベルって異世界召喚系の話でいえばせいぜい勇者か聖女的なアレでしかないだろう。自分で聖女というのもアレだな?


とりあえず神様的な頼られ方しても今の所はどうにもならないので、神様であることは公開したくないなぁ。それにあの世界神様への印象悪いんじゃないかな? その辺も確認しておきたいけど……そういった情報はどう手に入れればいいのかな? 今度最高神のじいさんに聞いてみるか。


それも含めて、自分の存在をどう説明するかは決めておかないといけないなぁ。2回降りて2回とも遭遇しているのを考えるともう会わないってのは考えられないし。いや2回目に関しては滲み出るモノ(シープス)を倒してそのまま戻ってきてれば遭遇はしてなかっただろうけど、それはそれで力のロスがもったいないしなぁ。


「あー、考えなくちゃいけない事が多いなぁ」


俺はぱたんと畳の上に横になる。


ま、あっちの世界の話はそこまで急いで考えなくていいか。さすがにそこまですぐには出現しないだろうし。次に降りた時に見つかったとしても、とりあえずは逃げちゃえばいい気もするし。そーだよ、しばらくは謎の存在でもいいじゃん、あの子には悪いけど。向こうの世界の情報を入手して、上手く説明できそうなポジションを見つけられたらそれで説明しよう。


それよりも配信の事、それに配信以外でのGPの集め方を考える方が有意義だよな。


といっても配信以外のものに関しては現状はほぼ選択肢ないけど。集落の中では挨拶回り以外しかすることないしなぁ。一応ここの近場(といっても原付でしばらく走らなければいけないけど)があるからそこで準備を進めている事はあるけど……もう何もかもが検証あるのみだなぁ、今の状況。


でも一番はやっぱり配信で有名になる事か。有名になってリアイベとかやれれば結構一気に稼げる気がするし。


いや……今更だけど将来的にはリアル人前に立って……それこそ歌とか歌ったりするのか……冷静に考えるとマジかって気持ちにはなるけど……配信は直接の眼がないし、集落は顔見知りと会っているだけだからな。男時代も基本あまり知らない不特定多数の人間の前に立つって経験ほとんどないから、実際そういう場所に緊張しすぎないかは不安だ。


歌とかトークの技術を磨くのとは別に、羞恥心……とまではいわないけど不特定多数の直接の視線にも慣れていかないとな……とりあえずは別集落で進めていることが上手くいけば第一段階の修行になるかな。


あー、本当に先行きいろいろ大変だ……。神様も楽じゃないぜ。いや神様が配信やアイドル的なものを目指した活動しないと思うけどな!

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