その日
プロローグです。
次話から本編です。
大地が割れ、山が火を噴き、森が地上を支配し、海が荒れ、空が黒く覆われていた時代。
人と精霊は互いに助け合いながら暮らしていた。
世界には五つのセルストリオン【星の意志】が存在し、彼らはそれを拝んだ。
【星の意志】は人に、他の生物へと姿を変える力【ナギニス】を与え、人はそれぞれの意志を基に社会を形成した。
時が流れ、精霊たちが人との距離を感じ始めた頃、【それ】はやってきた。
天を切り裂くように降り注いだその【黒い星】は精霊たちを異形の魔物と変え、人々は【かつて友だった者達】と戦うこととなった。
争いがそれまでの社会が崩れるほどに進んだある日。
人の願いの表れか。あるいは【星の意志】の施しか。
それまであった【ナギニス】とは一線を越える五人の戦士が現れた。
五人の戦士らは魔物を振り払いながら【黒い星】のもとへ辿り着き、破壊した。
精霊たちは黒い星から解放され、世界に平穏が戻り、精霊たちは人々に感謝した。
しかし、その黒い星の侵略は終わらなかった。
数千年に一度、星が降り、世界に争いを巻き起こす・・・
これは世界の歴史の一ページ。