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00046 : 疲れたので癒しを求めたいのです。

新しい教室で新しい担任っか教授と副担任と出会った後で帰宅し、昼食後に道場で鍛錬。

そして研究所へ呼び出されて色々と討論などんど…疲れたとです。


風呂を頂き、夕食を摂ってから歯磨きなどを終えて自室へと。

ヘトヘトなので、精霊さん達が居るのとは別の亜空間へとね。


こちらは時の速さを速めている空間なのです。

通常空間よりも早く時が流れるため、シッカリ休んでも通常空間では時間が過ぎ去りません。

ですが、気を付けないと成長し過ぎる諸刃の空間ともなります。

だから滅多に使わないんですけどね。

浦島太郎になりたくはありませんので…


そんな訳でシッカリと休んだ俺は、無理やり作り出した余暇を利用して精霊さん達が居る亜空間へとね。

いやね、ここ数日はバタバタしていて行けて無いんだよ。

まぁ、問題は発生して無いのはしってはいるんだけど、トイプードル様じゃなかった、ミニマム・エンシェント・ドラゴン様へ会いたくてね。

あれは癒しなのれす。


俺が亜空間へと行こうとすると察したシャルが引っ付いて来たよ。

先ほどの時間加速空間へは着いて来なかったのに、俺の行き先が分かるのかな?


少し不思議に思いながら亜空間へと転移移動した。


目的のトイプードル様…もうトイプードル様で良いや。

何処へ居られるの、かな?


んっ?数人の精霊美女さんが集まってるんだけど、一定時間で交代するように去ってるね。

したら待ってたように次の精霊美女さんが…なんだろね?


最近は、この亜空間は大まかなことしか認識しないようにしているんだよ。

っと言うのもさ、俺の脳内認識での探索把握範囲が広がってるので、範囲内を巡回探査するのが間に合って無いっと言うことが原因なんだ。

まぁ現地の精霊さん達の協力も得て、問題の取り溢しが出ないようにはしているんだけどね。


だけどさ、問題が発生しないと思われる、この空間まで常時認識するのは無駄だろ。

だからね、偶にしか確認しないようにしている訳なんだ。


っと言う訳で、精霊美女さん達が何をしているのかを俺は知らなかったりする。

まぁ、脳内認識能力のリソースを割けば、即座に分かるんだけど…目の前のことに余分なリソースを割くのはなぁ。


そう言う訳で、直接確認をね。


俺が近付いたのも気付かないほどに、何かに夢中になっているようだな。

人垣が凄過ぎて、騒ぎの原因が窺えません。

なんだぁ~?


くっ、ここは脳内認識のリソースを割くべきか?

だが危険なことでは無いようだし…無駄にリソースを割きたくは無いなぁ~


んっ?あそこへ居るのはフェンリルさんか。

シャルと犬族の挨拶をしているね。

大きさが違い過ぎて、一見シャルが襲われているようにしかさ。

酷い絵面です。


そんなフェンリルさんの元へと向かい、まずは挨拶をば。

『こんばんわ、フェンリル様。

 ご機嫌、いかがでしょうか?』ってね。


したらフェンリルさんがシャルとの挨拶を終えて俺へとね。

『うむ、慶、久しいのぅ。

 ここ数日ほど姿を見せなんだが、まぁ、こちらから外の様子は伺っておったでな。

 なかなかに面白きことになっておるではないか』

面白そうに告げて来るけどさ、俺的には面白く無いからねっ!


『私は、全く面白くありませんでしたけどねっ!

 そんなことよりも、あの騒ぎは何事なんです?

 人垣が酷くて様子が伺えないんですけど…』


俺が尋ねるとさ、バッって感じで顔を背けたよ。

なんだぁ~?


『どうかなさいました?』ってから気付いた。

俺の癒し、トイプードル様の姿が見えない。


『あのフェンリル様。

 トイ…違った、エンシェントドラゴン様は何処に居られるです?

 挨拶したいんですけど』


したらさ、バツが悪いような顔でね。

っか、表情豊かな狼顔だなっ、をいっ!


『ううむぅ…そ、のっ、な…』

ハッキリしないなぁ、どうしたんだろ???


『うむ、あれだ、あれ』

『あれ、と、言われましても…』困っちんぐ。


『いやな、先程、お主が尋ねて来たであろ?』っと。

俺が尋ねたって…あの人垣?

!?ま、まさか…

『あれってエンシェントドラゴン様のせいなんですかぁっ!?』

何があったぁっ!


慌てて人垣を掻き分けて、騒ぎの元へと。

するとね、遠い目をして揉みくちゃにされ続けているトイプードル様の姿が。

いやね、前にも揉みくちゃにされてたけどさ、ここまでじゃ無かったよね。

何が、どうして、こうなったしっ!


唖然として揉みくちゃにされているトイプードル様を良く見ると…

あれぇっ?

元々ふぅんわふわだった毛並みが更にふゆぅんわゆわって…

毛並みも艶々となり愛らしさが爆上げされておるんですがっ、何があったしぃっ!


俺は近くの精霊お姉様へとね。

「エンシェントドラゴン様の毛並みが、更に素晴らしくなっておられるんですけど…何があったんです?」

そう尋ねるとさ、興奮したようにね。

「そうでしょ、そうなのよっ!

 皆でスライム風呂へ連れ込んだの。

 そしたら凄く綺麗になって毛並みが艶々になったの。

 更にね、毛が乾いたら、ふかふか、ふんわふわにねぇ。

 もう、堪らないわぁっ!」って、突撃して行かれました。


うん、あの中へ突撃して行く勇気は俺には無い。

しばらくは、このブームは去らないであろう。

トイプードル様には、ブームが去る…去るか、なぁ?

まぁ、落ち着いた頃に会いましょう、そうしましょう、ってね。

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