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00044 : 新入生です、新学期が始まるのです!

入学式を終え通常授業を受けることとなった慶です。

授業は…ねぇ。

当然だけど、非常に低レベル過ぎて困ります。


それはね、俺だけで無くて同じ幼稚園から来た子達もなんだけどね。

まぁ、男の子達は年相応なんだよ、俺の話しは退屈って聞かなかったしさ。


でもねぇ、女の子達は早熟って言うのか、俺の話しを好んで聞いたせいと言うか…

全員が3年生以上、いや3年生を終えたレベルの知識を持っている。


俺へ常に纏わり付いていた2人は中学入学相当な訳で…

退屈だと俺へと言い募るんだよねぇ。

でもさ、幼稚園とは違いカリキュラムが決まってるからさ。


そしたらある日「慶君」って先生から呼ばれてね。

「はい」って返事して先生の元へと。

したらね。

「一部の女の子達から授業が詰まらないから慶君に教えて欲しいって言われているのよ。

 詳しく聞いたら幼稚園で小学校で習う内容を慶君が教えていたって言うのだけれど…本当のことかしら?」ってね。


まっ、嘘ではないしなぁ。

「確かに色々と教えましたね。

 相馬(そうま)さんと綾川あやかわさんとは一緒に居る時間が長かったので、特に色々と教えましたよ。

 僕の主観ですけど、彼女達2人は小学校卒業レベルまで、他の子達は小学3年生を終えたレベルていどと思っています。

 興味を持ってくれたから面白可笑しく語ったら、結構覚えが早くてですね。


 後、英語とラテン語のトーキングとヒアリングが行えますよ。

 相馬さん、綾川さんはブランツ語とデイツ語もですね。


 多少は読み書きも出来るようになってますし、今の国語や算数理科社会では退屈かもしれません」


そう告げたらさ、先生が信じられない物を見る目でね。

いや、あにょね、遣り過ぎた自覚はあるんだよ。

けどさ、教えたらさ乾いた砂が水を吸い込むレベルで覚えるんだもん。

面白くて、ついね、てへっ☆


「それ、本気で言ってる?」って嫌そうに。

「ええっとぉ…ちょっと、ちょおおっと、だけ、遣り過ぎちゃった、かな」てへっ。


「いやいや、信じて無いからね。

 本当は違うんでしょ?って言うか違うって言って欲しいんだけど…」

そがぁに悲痛な表情で言わんでもさ。


「ごめんなさい」

「ああ、嘘だったのね」ホッとした感じでさ。


でもね。

「いえ、本当のことなので誤ったのですけれど…そんなに不味いことですかねぇ」


ピシッっと固まった後で、ギっギギギッて感じで俺を見んで欲しい。

恐いです。


その後、先生から教頭先生と校長先生へ話しが上がり、俺を含めて問題児扱いされた生徒に対しテストがね。

小学4年生レベルと言ってた子達なんだけど…いつの間にか中学生レベルまで学力が向上していた。

話しを聞くと相馬さんと綾川さんが皆へ教えたらしいよ。


っかさぁ、英語に対しては高校受験を軽くパスできるレベルらしい。

あれ?いつの間に?

実はね、爺ちゃん宅へ居候中のブランツ狩人のトルフさんが犯人でした。

相馬さんが俺の家へ遊びに来た時に知り合ったらしく、英語とブランツ語を習ったんだと。

その際に、皆へも声を掛けて全員で習ったそうだ

いや、トルフさん?アータさぁ、何しとんの?


でぇ、俺なんだけどさ、帝大入学試験の過去問題を楽勝で解いてしまったようで…

いや、皆と違う問題だとは思ったんだけどさ、なんで、そんな問題を出題してんのさっ!


俺が研究所の名誉所長っと言うから、それならば当然解けるだろうっと言うことで出題したらしい。

当然、解けないことが前提だったらしいんだけれど、全問正解されるとは思いもしなかったみたいだね。

っか、中学レベルにしては、妙に面倒な問題だとは思ったんだけど…何で帝大の過去問題で一番難解な問題を集めてんだよっ!

虐めかぁっ!ダメだかんね、先生へ言い付けるぞっ!って、相手は先生だったわっ!


先生方は出来ないことを前提に試験を行ったのだが、まさかの全員が合格レベルとなり仰天。

俺達の扱いを、どうするかを緊急職員会議で喧々諤々っとね。


担任の先生は涙目だよ、可哀そうに…って、俺のせい?

いやいや、勉強が出来るって文句を言われてもだねぇ。


でぇ、学校では結論が出ないとなり、教育委員会へと。

それに対し、何処から聞き付けたのか帝室より下知が下る。


俺達だけの特別クラスとし、教員を帝室が選別した教員を送るっとね。

え~っ、俺っ、普通の小学1年生なんだけど…


1学期開始早々に1年1組が学級崩壊です。

不良などが原因で荒れた訳ではございませんが、クラスから11人の生徒が抜けることに。

44人クラスだから2割5分減となる訳だな。


4分の1もの生徒が抜けると1クラスとしてはきついところだろう。

なので、他の7クラスより選抜して10人が1組へ移籍することとなったそうな。


そして俺達なんだが…校庭へ、あらかじめ設けられていた特別教室へと。

50人は楽々は入れる教室へ豪華な執務机が15台。

それとは別に教卓が設けられ黒板ではなくホワイトボードがね。

消せるマーカーにて記載され、設置されたプリンターにて板書きされた内容が印刷できるんだ。

更にコピー機がね。


って、をぃっ!

これって世に出して無い品だろがっ!

研究所により特別に設置された品?天帝様からの指示と…なら、仕方ない、のか?


っか、この教室って、あらかじめ用意されてたよね。

えっ?天帝様が、隔離教室になるだろうから、あらかじめ造るようにの下知が?

慶が、どうせ騒動を起こすから、あらかじめ用意するようにと…どう言う意味やねんっ!

っても…予想通りになってる訳で…悔しいですっ!

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