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00004 : 武闘家さんが居ましたよ、武闘家と言えば…ねぇ。

生後8か月となりました。

既にヨタヨタと歩いておりますです、はい。


実際には小走り程度は可能なだけど、騒ぎになるから…って、既に騒ぎになってますけどね。

いやさぁ、回復魔術を自分に掛けてみたらどうなるかって試したらさ、発育が進みましたとさ。

あれってさぁ、実は育成魔術だったんだね、知りませんでしたよ、ええ。


脳内知覚での探索は続けています。

最近では魔術以外に武術にも目を向けていましてねぇ。

これが実に興味深く面白い。


漫画でお馴染みの()なる物が実在しているようなのですわ。

これを操るには体内チャクラなる物を認識して気を巡らせるのだとか。


いやね、圧留(おど)を知覚した際に、体内を巡る別の力を感知していたんだわ。

でも…どうやって操るのか全く分からなくて放置してたんだよね。

したらさ、武闘家のお爺さんが瞑想しつつ、その力を体内にて巡らせてんだよ。


驚いて調べたらさ、氣なる物だと…

って…か〇は〇波とか氣〇斬に武~術なんかも…ワクワクが止まらないぜっ!


でな、圧留を頼りにさ、武闘家の(じっ)ちゃんを真似て体内チャクラを探る。

するとさ、氣と思われる力が集まる部位が。

臍下の丹田(たんでん)と呼ばれる場所へと気が集まっては散ってんな。


これを丹田へ集め散らないように…っと、難しい。

え~っとぉ、丹田のチャクラを回すんだったけか?

確か…爺さんの氣が各7個所へ集まりつつ回転してたよな。


車輪が回るように…どうやって?

回る回るよ、糸車!?それでやってみるかっ!

氣を糸へと置き換えて、把握できてないチャクラを糸車と捉えてみる。


さて、上手く行きますかねぇ…っと、ホッ!回ったよっ!これがチャクラですかいなっ!

氣が絡まりつつ回る部位が存在する。

概念的に、霊体的と言えば良いのか?物質としては存在しないが、確かに存在している。

なかなかに不思議な代物だ。


これを勢い良く回しつつ氣を集める。

すると…飽和した氣が弾けるように丹田チャクラから飛び出した!


したらさ、鳩尾(みぞおち)近くに氣が集まったんだよ。

次は、ここかぁっ!

意識して認識すると、丹田と同じようにチャクラがさ。


俺は集まった氣が散らないように鳩尾チャクラを回す。

氣が巻き取られたように集まり、その勢いでかチャクラが高速で回り始めた。

みるみるうちに集まり回る氣。


すると鳩尾チャクラも飽和状態となり氣が飛び出し…同じような手順で胸、喉、額、長頭部へと巡る。

氣は体前面近くを巡ったのだが…長頭部へ達してからは体後面、背中方向へとね。

同じく長頭部から後頭部、盆の窪、肩甲骨の間、腰へと、そこから肛門近くのチャクラへと至り、そこから丹田へと戻る。


面白いのがさ表と裏のチャクラは同じ物だってことだよ。

各々のチャクラは表裏が不干渉にて回転しつつ氣を回して送り出している。

だが、一見連動していないように見える前後チャクラは一体化しつつ連動した動きを見せる。


元々1つのチャクラであるかの如く。


いや、1つのチャクラだからこその動きなのだろう。

この動きは実態が存在する物質では再現不可能な動きだ。

霊体と言えるような存在だからこそ可能な動きなのだろう。


これは、なかなかに興味深く好奇心がそそられる。

そしてさ、実に実にぃ楽しいんですわ。

でぇっ、調子に乗ってチャクラを回しまくったらさ…更に成長しましたとさ。


って、ヤベっ!

急成長する赤ん坊ってことで、新聞記者が取材に来たりして大騒ぎに。

医者が巨人病では?っと懸念して精密検査を受けたりな。

なかなかに散々でしたよ、ええ。


だがな、取材費とか色々と金が入って来てさ、家計的には助かったみたいだよ。

何が災いして、福をもたらすのやら、ヤレヤレだぜ。


まぁ下手にチャクラを回し過ぎると急速成長するみたいだから放置で。

っか、自然に7チャクラが回り、全身へチャクラが巡ってますけどね。

これってさぁ、どうやったら止まるんでしょうねぇ…困ったものです。


でさ、ついでに圧留もチャクラに乗せて回してみましたよ。

したらさ、チャクラに乗って圧留もチャクラを起点に巡り始めてさ。

圧留って…増えるんですね、初めてしりましたよ、ええ。


こうしてブーストした圧留にて、出力不足にて発動できなかった重力魔術が放てるようにさ。

大陸奥深くにて獣ちゃん達を浮かして遊んであげましたよ、ええ。

大騒ぎでしたけど…そんなに楽しかったのかねぇ。


空間干渉は、未だに行えない。

だが、最も難しいと思っていた時間干渉が行えるようにな。

なんと、数か月先までであるならば、未来が見えるようにね。


ってもな、未来は確定ではない。

何かの切っ掛けで揺らぎ変わってしまうから安易に信じることは危険だ。

だがな、宝くじの当たり外れ程度は変動しないようだ。


でぇっだ、暮町の宝くじ売り場にて1億の当選くじが発売されることがな。

最近はお袋に負ぶわれて町へ出ることも。

その際に、お袋の意識を誘導して当たりの宝くじを買わせることに成功したんだよ。


以前に迷っていた山間の団地は完売にて買えなかったみたいだが…

実は別の山間部にて団地が造成され始めているのだとか。


そこは父方の祖父が住まう地に近く、それも有り、出来たら団地の土地を買い家を建てたいらしい。

祖父は猟師をしていて、国からの助成金を得つつ危険な獣が人里へと降りないように狩っているのだとか。

伯父が跡を継ぐので親父は里を抜けて町へと。


そして町でお袋と出会い、結婚して今に至る訳だ。

まぁ1億有れば家くらいは建てることができるっしょ。

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