表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/55

00033 : 卒園パーティなんですね、分かります。

天帝様が来園して大騒ぎになった卒園式なんだけどさ、良いこともね。

天帝様の計らいにて用意された豪勢なランチが、卒園する園児を含めた園児達へと振舞われたんだ。

むろん園児達の保護者達にもね。


まぁ、保護者と先生達は緊張で味も分からない状態だったみたいなんだ。

もったいないなぁ。

宮廷料理なんて滅多に食べれないと思うんだけど…

っても、俺は週一で食べてますけど…なにか?


何故か急に始まった帝室主催の卒園パーティ。

立食形式での軽食主体なんだけど、幼稚園の運動広場へ敷物を広げ、その敷物の上へテーブルが並べられてんだよ。

テーブルの上へは様々な軽食がね。


サンドウィッチに菓子パン、おにぎりに、握り寿司に巻き寿司、稲荷寿司もね。

スープに豚汁、唐揚げに揚げ春巻きに餃子などなど。

和洋中折衷って…混然としたカオスですね、なんでこうなったし?


まぁ、和洋中って言い方はこの世界では相応しくないかな。

この世界では中国は存在しない。

東アジア全般が陽元となっているため、その文化は陽元へ吸収され陽元文化の1つとなっているからだ。


元の世界との比較に意味は無いけどさ、安芸領はアジア大陸で言えばベトナムと中国南部1地方を含む場所だろうか。

ユーラシア大陸の規模は前世世界の三分の一程度で、北米と南米に相当する大陸は南北が90度引っ繰り返った感じだね。


そしてユーラシア大陸と南北逆転アメリカで囲まれた海の南側を封するようにオーストラリアぽい大陸が。

そして大陸に囲まれた海の中央へ小振りの大陸が存在する。


この大陸群とは別グループの大陸群がヨーロッパに該当する地域の西にね。

アメリカ大陸から言えば東か。


そちらへは2つの大陸が大洋を囲むように存在し、やはり大洋中央へ大陸が存在。

元の世界と似ているようで、全く違う世界なんですね、ありがとうございます。


こんな世界だから様々な文化が芽生え、それに総じて食文化も多様化している。

まぁ、ここへ並んでいるのは、こちら側大陸群で馴染みの料理ばかりだけどね。


保護者、先生達とは違い、園児達はご馳走に大はしゃぎ。

溢したり服を汚したりしながらも料理をパクついてるよ。

うむ、獲物に群がるピラニアの如くですね、困ったものです。


そんな卒園式を終えて小学校の入学式のでの春休みとなりました。

俺の体格は園児らしく無く、既に小学生の高学年レベルまで育っていたりする。

これでもピカピカの一年生なんですよ、信じてください。

相変わらず見た目詐欺なんです、すんまそ~ん。


で、ね、こんな体格だからさ、流石にランドセルが似合わなくてさぁ。

中学生が使うようなショルダーバッグになったんだよね。

買いに行こうと両親と話していたらカバンが届いてねぇ。


何故か帝室の家紋が浮き彫りにされた総革製の代物です。

色は白で汚れが目立ちそうだが、コーティングされており汚れどころか傷1つ付きません。

えーっとぉ、文房具一式とノートがカバンへ入ってますね。


あれ、後は何を準備すれば良いんだろ?

勉強机…俺の寝室へ隣接する勉強部屋?執務室ですね、分かりたくありません。

なんでさぁ、小学1年生の机がマホガニー製なんですか?


電気スタンドは蛍光灯式のスタンドだけど…LEDランプの開発が進んでいるため、その内にそちらへと置き換わることてでしょう。

っか、我が家の家電入れ替え頻度が激しいんですけどね。

常に最新式が配備され、使い勝手が向上していくんだよ。


お袋さんも使用人達も使用感を言うのに遠慮が無くなっている。

告げれば告げるだけ、使い勝手が向上して楽になるんだからさ、そら言うわさ。


なにせ家の隣が研究所っしょ。

そこで研究開発し検収が終わりしだい、うちへ配置されてるからねぇ。


そうそう、研究所だけどさ、雑木林や山を切り開き造成してね、更に敷地を拡げてるんだ。

最近は車のテスト用にサーキットで造ってしまってんよ。


こんなかんじだからさ、カバンと文房具くらいしか買いに行く物が無かったんだけど…

天帝様から下賜されたからさ、買う物がなくなっちゃったよ。


ならばお出掛けって…うん、親父は会社だから家族での遠出は無理かな。

っかさ、毎週、帝都へ行ってるし、麗輝様が気を使って観光へも連れて行って下さってるからねぇ。


そう言う意味では、今更、お出掛けってもねぇ。

買い物へ行く用事もなくなったし…さて、どうしようか?


まぁ、結局は家族でお出掛けとなりましたけどね。

升田の爺ちゃん達も来ているよ。

爺ちゃん達も今では自家用車を持っていてね、2台で暮町へとね。


暮の動物公園で小動物や鳥へ餌を与えたりして遊ぶことに。

公園は町が管理していて立ち入りは無料なんだ。

動物や鳥へ触るには厩務員の立ち合いが必要だけど、これも無料。


餌を買うだけでお金は掛からないから、非常にリーズナブルです。

兎や栗鼠、アヒルに鶏などなど、非常に和みますね。


まぁ、実際はさ、俺の亜空間の方が遥かに充実していたりする。

けどね、こちらのモフモフも非常によろしい。


それも当然でね、俺が隙を見ては洗浄しブラッシングしてっからさぁ。

まぁ本体では無く脳内認識での遠隔作業ではあるのだけれども…


そのためか、動物達の懐き具合が凄くてねぇ、来ていた子供達が羨ましそうにさ。

そんな子達へ即座に近寄り、俺は兎などを抱き上げては手渡しってね。

「乱暴にしちゃダメだよ」ったらさ、笑顔で頷いていた。

子供の笑顔は癒されますなぁ~

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ