表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

私の本気

考えます、ひたすら。

どうしたら、奇妙様に嫁ぐことができるでしょうか?

大名家の姫とはいえ、私はまだ子供。

主導権はありません。

いつ嫁ぐかは、私が決められることではないのです。

「松、どうしたの?朝からずっと難しそうな顔をして?」

「母上は父上とでも遊んでください。」

「そうね。じゃあ、着替えなさいよ。」

着替えると、饅頭を食べました。

辛党なのですが、普段と違った行動をすると、ふと何かを思いつくことがあるのです。

でも、いつまでたっても、良策は思い浮かびませんでした。

結局、眠ってしまいました。

とはいえ、睡眠は大事です。

「姫様は、どうなされたのじゃ?」

侍女の方々の声が聞こえてきます。

「きっと、縁談の事で放心してるのよ。」

放心なんてしていません。

ただ、考えているだけなのです。

・・・思いつきました。

父上は、織田との同盟が崩れた後に亡くなりました。

ですから、その後に私が武田家当主になってしまえば良いのです。

きっと、勝頼の兄上たちが反対するでしょうが、そんなことはどうでも良いのです。

武田家を乗っ取り、織田との同盟を復活させ、武田家存続を実現したいのです。

何も知らない父上や兄上よりも、前世の記憶で全てを知っている私の方が、家を残せる可能性が高いでしょう。

父上が死ぬのは嫌ですが、これも信忠様に会う為。

私と相談もせずに、上洛したいという野望から、織田との同盟を破ってしまうのは酷すぎます。

私の本気を見てほしいのです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ