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推しが俺の妹に!?  作者: 青獅子
第2章
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第8話

数日後、俺は優さんに呼び出され、さーやんとともにある場所へ向かった。約束の時間に合わせて2人は夕方に家を出た。自宅から歩いて向かった先は優さんの自宅マンションだった。優さん曰く、今日はそこでちょっとしたパーティーがあるという。優さんがオートロックを開け、エレベーターで8階にある優さんの自宅マンションに入った。中を見てみると、1LDKの普通のマンションだった。


しかし、僕はパーティーが行われるというダイニングを見た途端驚愕した。なんと人気声優の戸澤真奈(とざわまな)さん・上山沙央(うえやまさお)水倉綾菜(みずくらあや)さんさんがダイニングのテーブルの椅子に座っていたのだ!


真奈さん・沙央さん・綾菜さん、3人とも声優業界ではもうそれなりの位置にいる人気声優だ。俺から見れば真奈さんとは13歳、沙央さんとは11歳、綾菜さんとは9歳も年上だ。それに、俺自身も3人のことはよく知っている。みんな個人的にも好きな声優だ。3人がいなかったら今の俺は別の人間になっていたのかもしれない。


そして、今絶賛売り出し中の若手声優である優さんですらまだこの3人には及ばない。声優歴3年でこの春から声優事務所に移籍、これから本格的に声優としてのキャリアを歩むさーやんもいずれは優さん、そして3人のような立場になるのだろうか。


優さんはもう業界慣れしているのか3人とは普通の先輩後輩のように話し合っているが、さーやんはまだ慣れてないのかかなり緊張している。僕はさーやんに、「初対面なの?」と小声で話す。するとさーやんは、「3人とも一緒に仕事したことあるけど、真奈さん・沙央さん・綾菜さんもみんな尊敬しているし、目標の先輩だから・・・」と言った。


そして優さんが事前に頼んだという料理の宅配が届き、パーティーが始まる。パーティーが始まると、真奈さん・沙央さん・綾菜さんは早速ビールを注いでいた。そして机には日本酒や焼酎もある。パーティーが始まった途端、ビールを一杯飲んだ優さんは「俊彦くんと沙弥香ちゃんも飲んでみる?」と言ってきたが、俺は「高校生に何を飲ます気ですか!」と言った。・・・あの人、もう酔ってるな。




パーティー開始から3時間が経った。時計を見ると夜の9時になっていた。食事はみんな食べ終えたが、パーティーはいつしか飲み会となり、4人はすっかり酔い潰れていた。その間、沙央さんは「暑い」と言い出し下着姿になり、綾菜さんには「俊彦くん、お願い。私の彼氏になって〜私、可愛い年下の男の子が大好きなの〜」とキスを迫られた。結局、素面なのは未成年の俺とさーやんだけになった。2人で4人をどうするかと考えた結果、放置して家に帰るのは危険だと判断し、4人の酔いが覚めるまで優さんの家にいることにした。




30分後、4人はやっと酔いから覚めた。そして4人はそれぞれ、




優さん「そういえばなんか食べてビールと日本酒飲んでたらその後の記憶が・・・」


真奈さん「なんで優ちゃんの家にいるの?あっ・・・」


沙央さん「私、なんで下着姿に・・・(すぐ床に置いてあった衣服を着る)」


綾菜さん「俊彦くん、なんかごめんね・・・」




と言った。そして俺は4人に、




「4人とも飲みすぎなんですよ。とりあえずウーロン茶を注いだので飲んでください」




と言った。そして優さんには、




「俺と沙弥香はもう帰りますんで、あとは自分で何とかしてくださいよ」




と言った。すると優さんは、




「俊彦くんも心配性だね~そこまで気にしなくてもいいのに。みんな、私と同じマンションに住んでいるの。ちなみに真奈さんとは部屋が隣同士よ」




と言った。それに対し俺は、




「なんかすみません・・・3人がどこに住んでいるかわからなかったもんで」




と言った。




そして帰る前に優さんに勧められて、真奈さん・沙央さん・綾菜さんとLINEを交換した。憧れの声優さんの連絡先を知ることができたと内心興奮した反面、3人とも歳が離れているから多分恋愛までは発展しないだろうなと俺は思った。

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