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奇譚集  作者: ice
3/5

 月は異界への扉である。

 昔はそう言われていたが、人類が月に到達した現代では月をそれほど特別なものだと思う人は少ないだろう。

 しかしこの地球から見える、太陽に照らされて光る月。それは確かに異界への扉なのだ。

 ただしその扉は我々がくぐれるようなものではない。

 向こう側に住む何者がこちらを覗き、気に入ったものを連れ去るための扉だ。

 夜に出歩くときは月にこちら側を覗く目が見えないか確認してみてほしい。

 もしあるのであれば、あなたは既に目をつけられてしまっている。

 満月の夜――手を差し込めるほどに大きく扉が開く夜には気をつけてほしい。

 向こう側に連れて行かれてしまえば帰ってこられる保証はないのだから。

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