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付与術師の異世界ライフ  作者: 畑の神様
魔人襲来編
78/93

希望

お、お待たせしましたたぁぁぁっ!!m(_ _)m


長らくおまたせしてしまい申し訳ございませんでした!


最新話です!お詫びとしてちょっと増量気味です!ではではどうぞ!

「……やった、かし…ら?」

「どうだろう? でも、もしやられてなかったとしても、あの一撃をまともにくらったんだ。いくら、あいつでも、無傷ってことは、無いはずだよ。それにマリナ、今更そんなこと言っても、どうにもならないさ……」

「……あはは、そうね。確かにそうだわ」



 ただでも薄暗く、視界の確保が難しい森の中は今、マリナが放った魔法の余波で舞い上がった土埃などによりさらに視界が悪くなっている。これではマリナの魔法がアドラメレクに通用したのかどうか、その判断をすることも難しい。


 だが、そんなことは最早関係ないのだ。そう、事態がどう転ぼうとも、最早自分達は絶対に助からない。そのことを他でもない彼ら自身が身に染みて理解していたからだ。


 エリックの身体は既にボロボロ。あちこちの骨は折れ、筋肉は所々断裂し最早指一本、ピクリとすら動かすことも叶わない。


 同様にマリナも彼女の最大の武器である魔法。その原動力となる魔力が一滴も体内に残されていない。おまけに自身の分を遥かに超えた魔法の使用によるリバウンドが彼女の体を苛んでいた。


 つまり、既に彼らにこれ以上闘う力は残されていないのだ。


 アドラメレクに息があればそれまで、例えアドラメレクを倒せていたとしても、アドラメレクが率いてきた魔物共はいくらマリナの魔法で数を減らしたとはいえ、未だに数えきれないほど残っている。例えあの一撃でアドラメレクが滅されていたとしても、統制を失った魔物共が自分達を喰らい尽くすだろう。


 この時点で儚い(きぼう)は脆くも崩れ去ったのだ。


 既にエリックとマリナにできることは娘の無事を祈りながら、近づいてくる自身の死を待つことのみだった。


―――そして、そんな彼らを更なる絶望に叩き落とす声が響く。



「ふむ、今の攻撃は流石に少しヒヤッとしたぞ人間? この強力な魔法耐性を持つこの我の体に魔法で傷をつけるとは、褒めてやろう」

「……やはり駄目か」

「……まさか、あれだけの大魔法を使用しても、それだけしかダメージを与えられないなんて、ね」


 

 やはりアドラメレクもあの魔法を受けて無傷とはいかなかったらしく、僅かに黒く変色した胸には小さな傷が出来ている。


 だが、それだけだった。


 マリナたエリックの全てを込めた一撃。それを持ってしても小さな傷一つしか作ることが出来なかったのだ。


 だが、それでも、マリナとエリックは心残りはあるものの、自分の役目をやり遂げたことに満足感を覚えていた。



「ふむ、なかなか面白い者達だったがそれでも流石に限界か……。

 まぁそれも仕方あるまい、この我を前にしてここまで戦ったのだ。むしろよく戦った方だろう……だが、だ。

 気に食わないな、貴様ら何故そんな笑みを浮かべられる?

 これから自分達がどうなるか、わかっているのか?

 それとも、あまりの絶望に精神が壊れたか?」



 アドラメレクは奇妙な笑みを浮かべる二人に訝しげな顔をする。だが、その言葉を聞いた二人はその笑みを一層強くした。



「はは、多分君には、一生、わからない、だろうね……。子供のために命を張る、親の思い、なんてものは、さ……」

「なにを、言っている……?」

「だか、ら……貴方には、わからないって、言ってるで、しょ……? 人の命を、虫けらとしか、思ってない貴方には、ね……」

「……もういい、興が冷めた。魔物共この二人を好きにしてよい。我は強者が絶望する表情、それが好物だが絶望も落胆もしないような奴らでは意味がないのでな……殺れ」

『グギャアアァァー、グキイィィーー』



 奇妙な魔物共の鳴き声が夜の森にこだまする。それはまるで餌を前に歓喜の声を上げるかの様で、それは同時にマリナとエリックの終わりが来たことを意味していた。



「エリック……私達……」

「ああ、やり切ったさ……できることは全てね……あとは祈るだけだよ。それに……私達の家族は、もう一人いるだろう?」



 そこで二人は同じ人物の姿を思い浮かべ、そして、二人そろって安心しきった笑顔を浮かべる。この騒ぎが彼の耳に入れば、彼は間違いなくどこからでも駆けつけてくれるだろう。強く、優しく、時には少し馬鹿なとこもあるが、しかし、誰かを守るために全力を尽くせる彼ならば、きっと自分達の娘を守り通してくれる。そんな思いが二人の心配を拭い去った。


 魔物達の足音が、奇声が、上下左右、あらゆる方向から近づいてくる。あと数秒もあれば自分達は奴らの餌としてむさぼりつくされてしまうだろう。


 だが、自分達にできることは最早何もない。二人はただじっとその時を待とうと、目を瞑り、全てを諦めようとした―――その時だった。



「―――パパぁぁぁああああ!!!! ママぁぁぁあああああ!!!!」



 そんな少女の叫び声が暗い森に響き渡った。


 ありえない、そんなはずはない。だって彼女は逃がしたのだ。自分たちが命を、その存在の全てをかけて時間を稼いで逃がしたのだ。


 だから、彼女の声がこの絶望に包まれた場で聞こえるはずはない。だが、しかし、自分たちが他の誰でもない自分たちが、この声を聴き間違えるなど、それこそありえないことだ。


 それは聞き覚えのある声。いつも明るく、元気で、自分達に幸せを与えてくれていたあの声。


 そう、その声は紛れもなく、二人の愛娘の声であった。



『―――エマッ!??』

「……ほう?」


 

 エリックとマリナはあまりの驚きに二人そろって声を上げる。その二人の驚き様を見て、アドラメレクは面白い玩具を見つけたとでもいうかのような、悪意に満ちた笑みを浮かべる。



「エマッ!! どうしてここへ来たッ!!」

「ああ、エマ、どうして、どうして来てしまったの……もうここには希望なんてないというのに……」



 愛娘の突然の登場に死ぬ前にもう一度その姿を見ることができた嬉しさと、自分たちには彼女を逃がすことすらできなかったという圧倒的絶望が二人を苛む。


 マリナは滂沱の涙を流しながら嘆き、エリックは自分たちのいいつけを破ってまでここへとやって来てしまった彼女を叱責する。


 それに対し、エマは必至な面持ちで二人の声に答えた。



「だって、嫌だったんだもんッ!! パパとママを見捨てて、自分だけ逃げるなんてそんなのは絶対に嫌ッ!! もし、それで生き残っても、私は絶対に今日のことを一生後悔して生きることになっちゃう、私はそんなの望んでないッ!!」

『―――ッ!!』



 エリックとマリナは愛娘の滅多に見せない我が儘と、それに伴う強い思いをぶつけられ、自分達が彼女にどんな思いをさせていたか、どんな重荷を背負わそうとしていたかに気付かされる。


 エマは優しい子だ。もしも自分が両親の犠牲の上で生き残ったと、そう思ってしまったら、彼女はこのことを一生後悔し、その十字架を背負って生きていくことになってしまう。それは最悪だ。何しろ、彼女の命を、未来を守ろうとした自分達自身が彼女の未来(これから)での足枷になる。それはなんと皮肉な矛盾だろうか。


 いかに他にどうすることもなかったとはいえ、エマの思いに心を打たれる二人。そして、そんな両親の姿を見て、最後にエマはこう付け足す。



「……それに、それをしちゃったら、私はもうアキラお兄ちゃんに合わせる顔がないもんッ!!」

「ははは、それは確かに……」

「……そうかもしれないわね」



 クスッと、三人は状況すら忘れ、同じ人物を頭に浮かべて笑みをこぼす。確かに彼ならこんな選択は絶対にしない。どんな状況であれ、必ず全員が助かる道を選び、無ければ無理やり創り出していただろう。


 そう、それこそが自分たちの選ぶべき道だったのかもしれない。彼の様に道を創り出すことはできずとも、道を無理にでも探し出すことならできたかもしれないのだから。


―――――しかし、すべては手遅れだった。



「ほう、あれが貴様ら二人がそんなボロ雑巾のようになってまで必死に守ろうとしていた者か?」

「―――ッ!? アドラメレク、貴様ッ!!」

「おお、怖い怖い、我はまだ何も言葉にしてないぞ?」



 アドラメレクは声に愉悦を含めてそう言いながらエマを見る。

 魔人の視線を直に受けたエマはしかし、怯えながらも強い意志を内包した目で魔人を睨み返す。

 

 

「ほう、我の視線を受けて怯まぬとは面白い小娘だ。否、怯まぬのではなく、耐えているといった方が正確か? ククッ」

「うっ……あ、あなたなんか怖くないもんっ!!」

「その虚勢がどこまで続くか、見ものだな。ふむ、こやつらを魔物の餌食にするつもりであったがどうやらこちらを先にした方が面白そうだ。おい、魔物共、あの小娘を嬲れ、女としての尊厳を踏みにじってもよいし、別に殺してしまっても構わん」



 アドラメレクがそう告げると今まさにエリックとマリナを喰らい尽くそうとしていた魔物共が一斉にグルンッと頭を回し、エマの方に視線を向けるとゆっくりとエマの元へと近づいていく。



「―――ひっ」



 この光景を前に、必死になって恐怖に耐えていたエマの口から僅かに悲鳴が漏れる。しかし、それでも彼女の足は動かない。まるで逃げることを拒否するようにその場に留まり続け、接近してくる魔物達を気丈に睨みつける。怖いだろう。逃げたいだろう。しかし、これこそが自分の戦い。ここに留まることこそが自身の意地の張り方なのだと、そう言わんばかりに、歯を食いしばってエマはその場に立ち続けた。



「うそ……やめて、やめなさいっ!! 動けっ!! 動いてよ私の体っ!! 早くしないとあの娘が、エマがぁっ!!」

「貴様ぁッ!! 娘に指一本でも触れてみろ、今度こそ俺の命が枯れ果てても貴様を滅ぼしてやるッ!!」

「フハハハハッ!! つくづく愉快な男だ、それができなかったから、貴様らはそこに這いつくばってるのだろう?

 貴様らはそこで黙ってみているがいい。貴様らが命を賭して守ろうとした存在が、目の前で暴虐の限りを尽くされ、その尊厳を陵辱され、物言わぬ肉塊へと変わり果てて行く、その様をなッ!!」

「アドラメレクゥゥゥッ!! 殺す! 貴様だけは、貴様だけはなんとしても殺してやるっ!!」

「エマっ!! 私達のことはいいから、もういいから、せめてあなただけでも逃げて!!」



 しかし、そんなマリナの必死の叫びを虚しく、エマは逃げない。当然だ。ここで逃げてしまったら彼女がここまで戻ってきた意味がない。ここに留まること、それこそが彼女の闘争なのだから。だが、例え逃げるという意志があったとしても、それは最早手遅れだろう。既にエマは魔物共の標的にされてしまっている。今でこそ魔物共は緩慢な動きでエマへと近づいて行っているが、それは標的である彼女に逃走の意思が無いが故だ。もしも彼女がここで少しでも逃走しようという思いを見せようものなら、魔物共は彼らが本来持つ速度の全力を持ってエマを捕え、暴虐の限りを尽くすだろう。


 最早全ては手遅れ、彼女に今できる事と言えば、唯その場にとどまり続けることで、少しでも自身の悲惨な未来を遅らせる事のみだ。


―――――だが、その時間稼ぎも長くは続かなかった。



『―――ウウウゥゥゥ』

「ひ、や、来ないで……」



 ついに魔物がエマの元へとたどり着く、真っ先にエマの元へとたどり着いた魔物の名はオーク、緑の皮膚と2、3メートルほどの体躯を持ち、醜悪な姿で人を襲うこの魔物は集団で集落などを襲い、村の女を攫っては女達を犯し尽くし、死ぬまで自分達の繁殖活動の苗床とする……正に女性の天敵と言ってもいい魔物である。


 そして、ここに来てエマの言葉にも綻びが見え始める。それもそうだ、彼女はまだ10の歳を超えて間もない少女なのだ。寧ろここまで耐えた上に、醜悪なオークを前に、逃げだそうとしないだけでも称賛に値するだろう。


 強靭な意志を持つエマ、だが、その心はすでに限界だった。



「いや、いやだよ……それ以上こっちに来ないで……」

『ウウゥ? ヒヒヒヒッ!!』



 エマは逃げたい気持ちを抑えながら、必死に言葉による拒絶を示すが、それを聞いたオークたちはまるでその反応を楽しむかのような様相でゆっくりと近づくと少女を取り押さえようとする。それに対しエマも必死に抵抗はするものの、相手は魔物。為す術もなく四肢を取り押さえられてしまった。



『キヒヒヒヒヒッ!!』

「いやッ!! やっぱりいやだよっ!! 助けてよ、パパッ!! ママぁぁぁッ!!」

「エマッ!! エマぁぁぁッ!!」

「やめろッ!! それ以上その汚い手で娘に触れるんじゃないッ!! あ、あああぁぁぁあ、やめろ、やめてくれぇぇぇッ!!!」

「フハハハハッ!! それだッ! その絶望に満ちた表情ッ! われはその顔が見たかったのだッ!! ああ、愉快や愉快ッ!! 何と甘美な瞬間だろうか、これだから人類を虐げるのはやめられんッ!! さあ、もっと、もっとだッ!! その表情をもっと我に見せてくれッ!!」



 それは、正に絶望の光景。自身の愛娘がオークの、魔物群れの中に取り囲まれ、群がられ、消えてゆく様を目の前で繰り広げられ、しかし自分達には一切の手の出しようがない。これを絶望と言わなければ何と言えばいいのだろうか?



「(ああ、これで最後なんだね……)」


 数匹のオークに群がられ、エマは思う。


 最早希望などこの場には存在しない。あるのは唯底なしの恐怖と絶望、そして、楽しかった過去にはもう戻れないという悲しみのみ。オークの群れがエマの衣服を引き剥がさんと手を向けてくる。最早自分が彼らの慰み物になるのも、あるいは他の魔物の餌食となるのも時間の問題だと、そう考えたエマは、最後に彼のことを思い浮かべた。


 森の前で倒れていた彼、奇怪な服装に不思議な言動。最初は変な人だと思っていた。しかし、その印象は直ぐに変わる。彼はあっという間に村のみんなと打ち解けると、その強さと優しさでみんなを助け、最後には自分達を家族だと、そう言ってくれた彼。未練など星の数ほど存在するが、もしも、もしも最も叶えたい一つを今思い浮かべるのなら……。



「……もう一度、アキラお兄ちゃんとパパとママ、みんなでお食事、したかったなぁ」



 そう呟き、これから訪れるであろう暴虐を前に、目を瞑り、ギュッと身構えた。その時だった。



『そっか、なら帰ったらとりあえず飯でもごちそうになろうかな?』

「え……?」



―――――そんな、声が聞こえた。



 直後、暗い森の中、絶望渦巻くその場に暗闇を照らす紫電が駆ける。


 気がつけば、今にもエマに襲いかかろうとしていたオーク達が四方八方へと吹っ飛ばされ、中空を舞っていた。



「なんだ、何事だッ!? 何故巨体を誇るオークがこうも容易く吹き飛ばされているのだッ!?」



 突然の出来事に戸惑う魔人アドラメレク。何が起こったのか? その真実はオーク達が吹き飛ばれたその衝撃により舞い上がった砂塵と暗い森の中という視界の悪さが合いなって未だに確認できていない。しかし、エリックとマリナにはもしやという思いがあった。いや、それは本来ありえないはずの事だ。彼は旅に出ていたはず。もしも何とかして情報を手に入れたとしても、ここまで早くここまで戻ってこれるはずがない。しかし、彼なら、彼なら、ひょっとすると、なんとかしてしまうかもしれない。


 やがて、砂塵が晴れ、視界がある程度回復する。そこには目に涙を浮かべるエマを両の腕で抱える男の姿があった。



「貴様、何者だっ!」



 自身の余興を邪魔した愚か者に怒りを含んだ問を発するアドラメレク。しかし、男はそれに一切取り合わず、エリック、マリナ、エマの三名に語りかける。



「……ごめん、遅くなっちまった。でも、もうみんなには絶対手は出させないから、安心してくれ」



 その言葉に、三人の眼から眼から涙があふれる。それは安堵によるもので、歓喜によるもので、そして感謝によるもので。


 

「お帰り……アキラお兄ちゃんッ!!」

「ああ、ただいま、エマ」

「アキラ……ッ」

「アキラ君ッ……」



 その男は紛れもない彼らの、もう一人の家族。鬼道 彰、その人であった。



「貴様ッ!! 我の質問に答えろッ!!」

「黙れよ」

「―――ッ!?」



 彰へと怒鳴り声を上げていたアドラメレクは、彼の一言が放たれた瞬間、未だかつて感じたことのない悪寒を感じ、背筋を震わせた。


 初めての感覚に困惑するアドラメレクに対し、彰はゆっくりと顔を上げ冷徹な視線を向ける。



「お前ら、俺の家族に何してやがる? 覚悟はできているんだろうな?」



 彰は底冷えのするような殺気を放ちながら、低く、ドスの利いた声でそう告げた。


 この時、アドラメレクはまだ気づいていなかった。自分が、いったいどんな化け物に手を出してしまったのかという事を……。

 





少し文章に違和感のある点、及び誤字脱字があったので修正しました。

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