①毎日投稿をやってみた。
漫画ね、描けたら、やってますよ。
絵を描いたこと? あります。
漫画を描こうとした事? あります。
でも漫画を完成させた事は無い、だって大変だから。
漫画を描く人って凄い。絵を描ける上に物語を魅せるのも上手い。
それに漫画の方が圧倒的に見て貰えますからね。
小説サイトに登録してから四カ月間、毎日投稿をやってみて、思ったことは色々ありました。
小説が好きで、好きで、文章で世界観を魅せるという文化が好き!!
それで小説を書きたい。
だから小説を書いているんです!
そういう人もいると思います。素晴らしいと思います。
ただ自分は、その始まりでは無いんですよね。
ただ漫画の構想、プロットってやつを考えています。
主人公が頑張って、挫けて、成長して。ってやつですよね。そこにギャグとか色気とか挟んで、面白いものにしたい、この物語を見てもらいたい!
誰かに読んでもらいたい!
誰かに楽しんで貰いたい!
そんな発端で漫画の物語を考えるんですけど、ふと疑問が湧くんですよね。
これ、面白いと思ってるの、自分だけでは?
漫画にするのって大変だし、大量の時間を使います。漫画の会話の一往復の作画にかかる時間、キャラクターの顔描いて、髪描いて、服かいて、背景描いて、セリフをつける。それだけで数時間とかは平気でかかります。
どうせ漫画を描くなら、面白さの確証が欲しい。
体当たりで漫画描いてみたら? 無理無理、気力が持ちません。
だから思ったんです。
試しに小説サイトに投稿してみたら良いのでは?
そう思ってプロットをちょっと小説っぽくしてみて、丸投げ。
これが2025年7月の出来事です。
僕は小説界隈の完全なる部外者。
それまで小説サイトを触った事なんて無いし、読まれる小説とはなにか、面白い小説とはなにか、そんな事はなんにも考えずに、人生やって来た。
構想が面白ければ、読んでもらえるでしょう。
面白い作品は、見つけてもらえるでしょう。
イイネ? 評価システム?
知らないけど、多分誰かが見てくれるでしょう。
だって小説サイトに居る人達は、小説を読む人達だろうから……
そう思って、一回目の投稿を敢行。
得た成果……PV0
え、ちょっと待って?
流石に0って事無いでしょ?
これって、サイトに反映されてます?
すぐにログアウトて、自作の存在を確認。
その結果、初めてPVが1になる。
存在している。反映されている。
ってことは、僕が心血注いで考えた構想は、本当に誰の目にも止まっていなかった。
それでもまだ一回目だ、最初はそんなものだ。
続けよう。
続けたらどこかで誰かが見つけて、面白ければ見て貰えるはずだ。
まずは続けよう。
結果、半月ほど毎日投稿して、作品PV6。
6人も読んでくれた!! じゃないんですよね。
6人が踏んだだけで、きっと始めの10行くらいで、そっ閉じしただけの数字。
だって半月の毎日投稿で十数話あるのに第一話がPV6ですからね。
つまり自分の作品、踏む価値も、読む価値も無いって事ですか。
ふーん、なるほど?
僕は僕が必死こいて練り上げた話を、面白いと思っているから投稿しているけど、実際の所は誰にも届いてはいなかった。
ふむふむ、なるほど。
そして考えた。
小説サイトにいる人って、何を読む為に小説サイトにいるんだろう。
少年漫画の読者は、バトルや冒険譚を求めているだろうし、少女漫画の読者は恋愛とかヒューマンドラマを求めているだろう。
じゃあ、ここにいる人達はなに?
需要があるから人がいる。それは鉄則。
僕は小説を読まない。
漫画は良く読む、好きだから。
王道タイトルも好きだし、マイナー寄りでも、自分が好きだと思ったら好き。その作品に対してみんなが面白くないと言ってても、社会が酷評してても、自分が面白いと思ってるならそれが好きだ。
それが面白さの正義だと思ってる。
漫画の構想は何度も考えた事がある。
面白い漫画を見て憧れて、自分も漫画を描いて面白いと思ってもらいたい。
夢憧れなんて単純な話。
誰かになりたい。あの人と同じ事をしたい。
目標とする先駆者が必ずいる。
それ以上でも同じ、目印になる先駆者がいる。
小説を書いて読んで貰うこと、まずはそれを目指してやってみたけど、そもそもそれは自分の第一目標では無い。
僕は小説を書く上で、目標とする小説が無い。
だって小説を読んだことが無いから。
じゃあ、ここにいる人達はなぜ?
きっと小説が好きで、読み漁るのが好きで、それで小説サイトに入り浸っている人。そういう人もいると思います。
ただ、そういう人は、もうここまでは読んでいないと思うんですよね。
だって、小説読むのが好きなのに、小説を妥協でやってます。なんて愚痴るみたいな内容がずっと続くなんて、読みたくないですから。
自分が大好きな漫画の悪口を、ずっと言ってる奴の話、聞きたくありませんよね。
ここまで読んでいるって事は、何か感じる事があって、わざわざスクロールしてまで読んでくれているってことだ。
つまり、同じだ。




