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野草から始まる異世界スローライフ  作者: にのまえ
第二章

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第十二話

「「バターミルク、美味かったぁ」」


「美味しかったね。街で搾乳缶さくにゅうかんにアウドラムのママさんからお乳貰おう」


 お昼寝中だから後で貰うことにして、夕飯の支度を始める。カマドを用意して、サタ様にコーブラのお肉を食べやすい、大きさに切ってもらってるうちに。テーブル、フライパンをアイテムボックスから取り出した。

 

 次にコメを畑から採取して袋の中で振ってコメを取り、メスティンでほったらかし炊飯を開始。


「エルバ、コーブラが切れたぞ。こっちがムニエル風ようで、こっちは焼くようだ」

 

「サタ様、ありがとう」


 ムニエル風を作るコーブラのお肉に塩コショウを振り、小麦粉を薄くまぶした。アール君にカマドに魔法で火をつけてもらい。フライパンを温めてコーブラのお肉がこんがり焼けたら、手作りバターをたっぷり投入!


「バターの焦げる匂い、お腹が空くぅ~」

「これは、いい香りだな」

「早く食べたいです」


 お皿に焼けたコーブラを取り出して、空いたフライパンにバターと醤油を入れてソースを作り、コーブラのお肉にまわしかけた。


「コーブラのムニエル風出来上がり!」


 3人分をお皿に並べて追加のバターを乗せてテーブルに並べた、ほったらかし炊飯も終わり、食べやすくおにぎりにして。魔法水をお鍋にためてまる鳥とエダマメマメの卵スープを作り、畑からレタススとレンモンを採り、サラダを作った。


 ウメメ入りの、シュワシュワを作って夕飯の完成!


 アウドラムの家族も匂いにつられて、目を覚ましたので、エダマメマメとトーモロコシを畑で採って並べた。


 みんな揃っていただきまーすとムニエル風に手を伸ばす。お昼に焼いたコーブラとは違い。バターの風味と醤油の香りにコメが進む。


「コメも美味いが、街で買ったパンはどうした?」

「パン? あ、忘れてたぁ。今出すね」


 街のパン屋で食パンを一斤買ってきたのだった。

 コメに夢中で忘れてたよ……アイテムボックスを開きパンを取り出して食べやすく切り、新しいフライパンにバターを入れてパンをこんがりに焼いた。


 このまま食べてもいいし、ムニエル風とサラダを挟んで食べてもいい。薄く切ったコーブラのお肉に塩コショウして、バターでソテーしたものにレンモンを絞って、こんがりパンに乗せても美味い。


 パンが進む、進む。

 

 炊いたコメが残ったら、容器に入れてアイテムボックスにしまって、明日コーブラのお肉と卵、レタススのチャーハンにしようかな。


 デザートに、ブブベリーを食べて、ウメメのシュワシュワを飲んでお腹いっぱい。

 

 

《疲労回復、食物繊維、ビタミンC、タンパク質、美白効果、腹持ち効果、風邪予防、美肌(小)が発動したしまた》



 博士ありがとう。

  

 寝る前に搾乳缶、二缶にアウドラムのママさんのお乳をもらって、アイテムボックスにしまった。


「ママさんありがとう、これでバターがたくさん作れるよ」


[お役に立てて嬉しいわぁ~なくなったら搾りにきてね]


「はい、そのときはお願いします」


 アウドラムの家族はそのまま外で眠り。私達はヒノキのお風呂、キングサイズのベッド三つ、トイレを想像したテントで眠った。


 次の日の早朝。バターの作り方を書いた紙と欲しいと言ったアズキンと、アウドラム家族の朝食のエダマメマメ、トーモロコシを採取して。サタ様の転移魔法で、アウドラムの家族は魔法都市に転移していった。

  

「サタ様よろしく、またねぇ!」


 消えていくサタ様と、アウドラム家族を見送った。

 サタ様が戻ってから朝食になるから、まだ時間はある。


「……ふわぁ、もう少し寝る?」

「はい、寝ます」


 私達はテントに戻り二度寝した。

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